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漢方薬とは

漢方薬は生薬の複合剤

 漢方薬は生薬から成り立っています。生薬とは自然界に存在する植物や動物、鉱物由来のもので、古代から経験的に薬能のあるものとして認識されたものを指します。例えば、生姜はショウガ、陳皮はミカンの皮、山椒はサンショウ、桂枝はシナモンの一種、山薬はヤマイモです。これらは普通に我々の食事の中でも使用されている食材ですよね。漢方薬とはこの生薬を何かしらの目的を達成するために用いるものですが、その特徴は複数の生薬を混合することにあります。

 例えば芍薬甘草湯という処方は芍薬と甘草を混合することで成り立っています。

 芍薬は筋肉のけいれんや種々の疼痛に用いられ、甘草は身体の水分が損なわれたときにそれを回復させるために選択される生薬です。この両者を組み合わせた理由は「汗をかくなどして体が渇いた結果もたらされる手足のつりに用いよう」ということです。例えば、夏の暑い時期に運動をしたら汗をたくさんかいた→その後に足がつったので芍薬甘草湯で治そう、ということです。

漢方薬は生薬を用いた約束処方

 『芍薬甘草湯を考案し、実際に試してみたら効果があった。だから次回からも同じような病態に用いてみよう』ということになり、繰り返し使用され効果が検証されていきます。もちろん、この処方が誕生したのは今から2千年位前のことですので、研究をしたり、学会で発表されたりというわけではありません。しかし、すべて経験とはいいながら、最も効果があり、しかも有害事象が起こりにくい配分比率(芍薬甘草湯の場合、最終的には芍薬と甘草は重量比で1:1)が決まることになります。そして約束処方として用いられるようになったのです。

複合するということ

 現在薬局で売られている「葛根湯」「麻黄湯」「芍薬甘草湯」「当帰芍薬散」「防風通聖散」といった、漢方薬と呼ばれているものは、すべて2つ以上の生薬を組み合わせた複合剤です。もちろん、複合という技術が生まれる以前にはそれぞれを単品で用いていました。しかし、数千年に異なる生薬を組み合わせることでいろいろな利点が生じることが発見され、以後様々な組み合わせが試されることになります。なかには成功したものもあれば、失敗したものもあったことでしょう。多くの組み合わせトライアルの結果、治療の役に立つものだけが残り、長い年月をかけて優秀なセットだけが伝えられてきました。

 

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