メニュー

食事療法 -食塩とたんぱく質の制限ー

 慢性腎臓病の進行を遅らせるためには、食事療法はとても大切なものです。一般的には腎機能が正常の50%を下回るとき、血清クレアチニン値が少なくとも2mg/dlを越えたときから慢性腎臓病の食事療法は開始されます。

  1.塩分 -とった分だけ腎臓ははたらかなければならない-

 食塩を1日10gとっている人と15gとっている人とでは、腎臓はどちらが楽だと思いますか。とった塩分はほとんどが腎臓から排泄されるため、塩分を10gとっている人の腎臓は10gを尿に出す仕事をすれば済みます。しかし、15gの塩分を取っている場合は、その分仕事量が増えて、腎臓に負担をかけることになります。また、ヒトの身体は、塩分を摂取すると必ず喉が渇いて水分を摂取するようにできています。すると体内の水分量が増え、血管内の水分量が増えて、血圧が高くなります。血圧が高くなると腎臓の血管が動脈硬化を起こし、血流が悪くなり、腎臓の機能が低下します。

 腎臓の負担を減らしたり、血圧を適切な値にコントロールするためには、適切な塩分制限(6g~7g/日以下)が必要になります。

  2.たんぱく質 -腎機能に見合った量の摂取を-

 腎臓が悪くなったときに出てくるたんぱく尿ですが、実はたんぱく尿そのものが腎臓の組織に障害を与えて、腎臓のはたらきを低下させることがわかっています。つまり、慢性腎臓病の進行を食い止めるには、少しでもたんぱく尿を減らさなければいけません。

たんぱく尿を減らすには、

  1. たんぱく制限(腎機能ごとに1日摂取量の目安は異なります) ・・・ 摂取量を減らして、たんぱく尿を減らします
  2. 血圧を下げる(130/80mmHg以下)  ・・・ 実は血圧が上がるとたんぱく尿も増えてしまいます
  3. 適切な降圧剤(血圧を下げる薬)の使用     ・・・ 降圧剤の中に尿たんぱくを減らす効果のある薬があります

上にもあるように、たんぱく制限は腎機能によって摂取量の目安が異なります。

 

 CKDステージ

たんぱく質

 (g/kg体重/日)

塩分

 (g/日)

カリウム

(mg/日)

 ステージ1(GFR≧90)  特に制限なし

高血圧があれば

塩分制限3g-6g/日 

制限なし 
 ステージ2(GFR60-89)  特に制限なし

 高血圧があれば

塩分制限3g-6g/日 

 制限なし
 ステージ3a(GFR45-59)  0.8g-1.0g/kg体重/日

塩分制限3g-6g/日

制限なし
 ステージ3b(GFR30-44)   0.8g-1.0g/kg体重/日

塩分制限3g-6g/日 

2000mg/日以下
 ステージ4(GFR15-29)   0.6g-0.8g/kg体重/日

塩分制限3g-6g/日 

 1500mg/日以下

 ステージ5(GFR<15)

5D(透析療法中)

 0.6g-0.8g/kg体重/日  塩分制限3g-6g/日   1500mg/日以下

くわしくは、当院内科医師にご相談ください。

 

薬物療法 -処方される薬を知りましょう- →

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME