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高度肥満症とは

 高度肥満症とは、肥満症の中でもBMI35以上の方をいいます。

 繰り返しになりますが、BMI35以上でも、例えばお相撲さんなど、関連する障害がなければ、高度肥満というだけで、特に治療は必要ありません。

 肥満症診療ガイドラインでは、高度肥満症で特に注意すべき病態として、睡眠呼吸障害、心不全、腎機能障害、皮膚疾患、運動器障害、精神的な問題などをあげています。

1.睡眠呼吸障害

 睡眠呼吸障害の中でも閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は肥満と深く関わりがあります。OSASの自覚症状としては、睡眠時の窒息感や昼間の眠気、起床時の頭痛などがありますが、通常は周囲の人からのいびきの至適や睡眠時の呼吸の停止から発見されます。OSASにより低酸素血症となることから、高血圧や狭心症や心筋梗塞・脳梗塞などの心血管イベントとの関連が指摘されています。詳細はコチラを参照下さい。

2.心不全

 高度肥満では心不全を発症することがあります。心不全の自覚症状としては、全身浮腫、肺うっ血から呼吸困難をきたします。一因として閉塞性睡眠時無呼吸症候群が背景にあり、心臓に負担がかかり、徐々に心臓の機能が低下することが知られています。

3.肥満関連腎臓病

 高度肥満により、腎臓に炎症を起こすことが知られています。初期の段階では、検尿検査で蛋白尿が指摘される程度で、減量により改善しますが、放置すればそのまま腎不全に進行してしまうこともあります。

4.皮膚疾患

 高度肥満者において、ときにみられる皮膚疾患として偽性黒色表皮腫という疾患があります。偽性黒色表皮腫は頚や脇の下、鼠径部や肛門周囲などに黒褐色の色素沈着や角質増殖などが生じる疾患です。この偽性黒色表皮腫は肥満以外でも耐糖能障害やメタボリックシンドロームでも発症することが知られています。

5.運動器疾患

 高度肥満は変形性関節症の増悪因子でもあります。特に生活への影響が大きいものには股関節症と膝関節症があり、ともに筋力低下、加齢、肥満などにより、関節軟骨や骨に変形を起こします。

6.精神的問題

 高度肥満者は社会的問題や精神的問題を抱えていたり、うつ病、統合失調症、摂食過剰症などの疾患を合併していることもあり、精神科の先生と連携して治療に当たる必要がある場合もあります。

肥満症の治療→

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