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クリニックブログ

2025.01.30

検尿異常とは?尿検査でわかる病気と注意すべきポイント

名古屋市緑区にあるきむら内科小児科クリニック院長の木村仁志です。
尿検査は、腎臓や膀胱の異常、糖尿病、高血圧などの病気を早期に発見できる重要な検査です。健康診断や医療機関での検査で「尿に異常がある」と言われた場合、どのような病気の可能性があるのか、また再検査が必要かどうかを知ることが大切です。

検尿異常でわかる主な病気

1. 尿タンパク陽性

尿にタンパクが出るのは腎臓の機能が低下しているサインです。

  • 疑われる病気:慢性腎臓病(CKD)、腎炎、糖尿病性腎症、高血圧性腎症
  • 再検査の必要性:一時的な異常の可能性もあるため、複数回の検査で確認が必要
    参考ページ:慢性腎臓病とは(日本腎臓学会)

2. 尿糖陽性

尿に糖が出るのは、血糖値が高くなっている可能性があります。

  • 疑われる病気:糖尿病、腎性糖尿(血糖値が正常でも尿糖が出る場合)
  • 再検査の必要性:血糖値測定やHbA1c検査で糖尿病の診断を行います
    参考ページ:糖尿病と尿検査(日本糖尿病学会)

3. 尿潜血陽性

尿に血が混じる状態で、膀胱や腎臓の病気が疑われます。

  • 疑われる病気:膀胱炎、尿路結石、腎炎、腎がん
  • 再検査の必要性:超音波検査や尿細胞診が必要になる場合があります

4. pH異常

尿の酸性・アルカリ性が通常の範囲(pH 4.5~7.5)を外れると、体の異常が疑われます。

  • 疑われる病気:尿路感染症、代謝性疾患
  • 再検査の必要性:尿のpH値だけでなく、ほかの検査結果と合わせて判断

検尿異常が指摘された場合の対応

  1. 医師の指示に従い、再検査を受ける
    一度の異常では判断が難しいため、複数回の尿検査を行うことが重要です。
  2. 生活習慣を見直す
    塩分を控えた食事、適度な運動、十分な水分補給が腎臓の健康を守るポイントです。
  3. 必要に応じて専門医を受診
    腎臓内科や泌尿器科の診察を受けることで、より詳しい検査や治療が可能になります。

当クリニックでのサポート

きむら内科小児科クリニックでは、尿検査による早期診断を行い、異常が見つかった場合の適切なフォローアップを実施しています。慢性腎臓病や糖尿病の疑いがある方には、追加検査や栄養指導などのサポートを提供しております。

地域の皆さまへ

きむら内科小児科クリニックでは、名古屋市緑区を中心に、豊明市や東郷町、日進市、天白区からも多くの患者さまにご来院いただいております。尿検査の異常が気になる方は、ぜひ当クリニックにご相談ください。

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検尿異常とは

文責 腎臓内科専門医 木村仁志