慢性腎臓病になりやすい人
生活習慣病やメタボリックシンドロームの指摘を受けたことがある人

糖尿病・高血圧症・脂質異常症・高尿酸血症・肥満・喫煙などの生活習慣病やメタボ
リックシンドロームは、腎臓病機能の低下を引き起こしやすい危険因子です。
高齢者
加齢によって腎機能は自然に低下していくことが分かっています (*4) 。また、加齢による
高血圧などの合併症の割合も増えていくため、腎機能の低下はどちらの影響も含まれ
ます。
(*4) (参考)年齢別腎機能別腎機能低下速度|日本老年医学会雑誌51巻5号(2014:9)
家族に腎臓病の人がいる
同じような生活習慣や食生活となり、体質が似やすいので注意が必要です。
検診でたんぱく尿が見つかった人

たんぱく尿は腎臓に何らかの障害が起きている証拠です。また、たんぱく尿が出るこ
と自体腎臓の負担となり、病気の進行を早めます。
腎機能異常や腎形態異常がある人
左右の腎臓がくっついて1つになった状態の馬蹄腎(ばていじん)や多発性のう胞腎
(のう胞腎)など腎臓の形・数・構造・大きさに異常がある場合には腎機能の低下が
起こりやすくなります。
タバコを吸う人(喫煙者)
喫煙することでたんぱく尿を増加させたり、腎機能障害の進行を促進させたりします。
過去に心臓病・腎臓病になったことがある人
心臓と腎臓は互いに影響し合う関係で「心腎連関症候群」と呼ばれます。どちらかが
機能低下を起こすと、もう一方も影響を受けて機能低下を起こします。

また、睡眠・運動不足、ストレス、不規則な生活、過度な飲酒は腎臓に負担がかかります。
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慢性腎臓病(CKD)とは
あなたの腎臓は大丈夫?
腎臓のしくみと働き
慢性腎臓病の定義・診断基準
慢性腎臓病の症状
慢性腎臓病の検査
慢性腎臓病の治療① 生活習慣の改善
慢性腎臓病の治療② 薬物療法
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院長から一言
文責
腎臓専門医
総合内科専門医 木村 仁志