
目次
Q. 2週間ご自分の血糖を調べてみませんか?
Q. 通院するときは、どんな検査が必要?
Q. 糖尿病で尿検査をするのはなぜ?
Q. 2週間ご自分の血糖を調べてみませんか?
病院での採血や健康診断でHBA1cを測って、5.5%以上だった方は、食後に高血糖になっている可能性があります。
いつのまにか、高血糖になっていても、自覚症状はあまりありません。
従来の血糖測定は、採取したその時の血糖しか測ることができません。
空腹時であれば、空腹時血糖。食後1時間であれば食後1時間後血糖。食後2時間であれば、食後2時間後血糖。
ですので、血液を採取したタイミング以外の時にいくら高血糖になっていても気づくすべはありません。
ここ数年で出てきた全く新しい血糖測定機器、リブレは皮下グルコースを持続でモニタリングすることが可能です。
2週間の間上腕にセンサーを取り付けることによって、その間の血糖の推移を的確に評価することが可能です。
リブレを使って持続的に血糖モニタリングを行うことで、健康診断で正常と判断されている方の中にも食後高血糖を起こしている例があることが最近わかってきました。
当院ではこのリブレを用いた血糖測定サービスと行っております。
センサーを購入いただくのみで、データを収集する本体は当院から無償で貸し出しをいたします。
2週間後に本体からデータを取り込んでプリントアウトし患者さんにお渡し説明をいたします。
一度、ご自身の血糖の推移を調べてみませんか?
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Q. 通院するときは、どんな検査が必要?
まず受診ごとにお勧めする検査は、血糖・HbA1c・尿検査・体重・血圧です。
これらの項目は前回受診時から今回受診時までに血糖コントロールが良かったのか悪かったのかを評価するのに重要です。
血糖・HbA1cだけであれば、クリニックによっては採血する必要がなく、指先からの極少量の血液で当日結果評価ができます。
次に、3ヶ月に1回は、脂質代謝(コレステロール)、肝腎機能、貧血などがないかなどの評価のため、採血をお勧めします。
糖尿病の方は高血圧や脂質異常を合併している方が多く、これらの疾患は、糖尿病の合併症である動脈硬化をさらに進行させるので、評価して必要であれば同時に治療をすることが望ましいです。
Q. 糖尿病で尿検査をするのはなぜ?
大きく二つの目的があります。
一つは尿糖をチェックすることにより血糖コントロールの確認ができます。
基本的には、血液中の糖が尿に漏れることはありません。
しかし、血糖値が160~180mg/dlを超えることがあると、尿中に糖が漏れてきます。
つまり、尿糖を確認することで、血糖の推移を予測することができます。
二つめに、糖尿病の合併症である、糖尿病性腎症の評価をすることができます。
糖尿病による腎障害では、まず尿にタンパクが漏れてきます。
(初期はアルブミンという蛋白の一種が漏れます)
定期的に尿をチェックすることにより、早期発見早期治療ができます。
※血糖が高くなくても尿に糖が漏れることがあります。これは治療の必要はありません。(腎性糖尿といいます)
※糖尿病の治療薬でSGLT2阻害薬というタイプのお薬は尿に糖を出すことで血糖を低下させるお薬ですので、尿糖+になってしまいます。
こちらのページもご覧ください
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糖尿病の症状
糖尿病の種類と原因
糖尿病の検査
75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)
糖尿病の治療
シックデイ時の過ごし方
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糖尿病 Q&A 病気編
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院長から一言
文責
腎臓専門医
総合内科専門医 木村 仁志