呼吸器
ヒトは、鼻や口から酸素を吸って、二酸化酸素を出す呼吸を行いますが、呼吸に関連する器官を呼吸器と言います。
一般的には、上気道と下気道に分けられます。
上気道は鼻、咽頭(のど)、喉頭(のどの下の部分)、下気道は気管、気管支、肺からなります。
飛沫感染
会話や咳やくしゃみをすると、口から細かい水滴(しぶき)が飛び散ります。
この細かい水滴(しぶき)を飛沫と言います。
この飛沫の中に病気の原因となるような細菌やウィルスなどの病原体が含まれていた場合、ヒトの喉の粘膜や気道の粘膜、目の粘膜などから病原体が体内に侵入し、増殖することによって感染が成立します。これを飛沫感染と言います。
飛沫は水分を含んでいるため、それなりの大きさと重さがあり、口から放出された後、1-2m程度とんで、すぐに地面に落ちてしまいます。通常は1-2m以内の距離で飛沫を浴びることによって感染します。新型コロナ感染で叫ばれているソーシャルディスタンスというのはこの1-2mの距離をあげることによって、飛沫感染を防ぐということです。
ほかに、飛沫感染を防止するには、マスクが非常に重要です。
接触感染
感染者から排出された細菌やウィルスなどの病原体を含む唾液や分泌物、排泄物などが、いろいろな場所に付着し、そこに触れて汚染された第三者の手を介して、何らかの拍子にその方の目や鼻、口から体内に入り、粘膜から侵入して感染が成立します。これを接触感染と言います。
病原体は、あくまで粘膜から侵入しますので、手に付着しただけでは感染しません。付着したままの汚染された手で、目や鼻を触ったり、食事をしたりすることによって感染します。
ですので、接触感染を防止するには、手洗いが非常に重要になります。