慢性腎臓病とは

腎臓 Q&A

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腎臓 Q&A 

Q1. むくみが出てきた場合は水分は控えた方が良いですか?

むくみに対しては水分を控えることも大切ですが、まず塩分を控えましょう。塩は水分を吸収しますので血管に水分を引き込んで血管がふくれてしまいます。つまり、高血圧を引き起こし心臓に負担をかけてしまうことになるのです。また、心不全などによりむくみが生じる場合もあるので、全身にむくみが現れた場合は担当の先生に相談しましょう。

Q2. 病院で「IgA腎症」と診断されましたが、別の病院では「ネフローゼ症候群」といわれました。ほかにも「慢性腎不全」とも言われたことがあります。それが本当の病名なのでしょうか。

「IgA腎症」は慢性糸球体腎炎の詳しい病名(病気の名前)で、「ネフローゼ」は極端に尿たんぱくが出ている状態(病名ではなくあくまで状態)をいいます。尿たんぱくが持続すると腎臓の働きが悪くなり、「慢性腎不全」という状態になります。これらは重複している場合があり、いろいろな呼び方をされるのです。状態によって自己管理の方法や制限が変わりますので、自分の状態がよくわからない時は担当の先生にきちんと確認しましょう。


Q3. 「スイカは腎臓に良い」と聞きました。食べるように心がけた方が良いでしょうか?


スイカ

スイカにはカリウムが非常に多く含まれているため、腎不全になるとカリウムを出しにくくなり、心臓に負担がかかって不整脈などを引き起こす恐れがあります。腎機能が正常な場合には利尿効果もあり良いのですが、腎臓の状態によってはかえって危険な場合もあります。担当の先生に相談しましょう。


Q4. 病院で血圧を測ると、自宅とは数値が大きく違うのですが。


血圧測定

病院では低く、早朝の自宅血圧が高い「仮面高血圧」といわれる人もおられます。最新の研究結果では、この仮面高血圧の方が怖いと言われています。自宅で測る通常の血圧値が治療の目安となりますので、測り方も十分注意しましょう。

文責

腎臓専門医
総合内科専門医                            木村 仁志


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