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クリニックブログ

2025.02.21

糖尿病の合併症とは?早期発見と予防が重要な理由

名古屋市緑区にあるきむら内科小児科クリニック院長の木村仁志です。
糖尿病は、 血糖値が高い状態が続くことで全身の血管や神経に影響を及ぼす病気 です。適切な治療を行わないと、 重篤な合併症 を引き起こす可能性があります。今回は、糖尿病による合併症と、その予防方法について解説します。

糖尿病の主な合併症

糖尿病の合併症は 大血管合併症細小血管合併症 に分けられます。

1. 細小血管合併症(3大合併症)

高血糖が続くと 細い血管 にダメージを与え、以下のような合併症を引き起こします。

糖尿病網膜症(目の病気)

  • 眼底の毛細血管が破れて 視力低下や失明のリスク が高まる
  • 早期発見のため、 年に1回の眼科検診が重要

糖尿病腎症(腎臓の病気)

  • 腎臓の機能が低下し 最終的には透析が必要になる ことも
  • 尿検査で早期発見 し、適切な治療を受ける

糖尿病神経障害(手足のしびれや痛み)

  • 手足の しびれ、感覚鈍麻、痛み などの症状が現れる
  • 進行すると 傷ややけどに気づかず悪化するリスク

参考ページ:糖尿病の合併症について(日本糖尿病学会)

2. 大血管合併症(動脈硬化)

糖尿病は 動脈硬化を進行させ、心臓や脳の病気のリスクを高めます。

脳梗塞・脳出血(脳卒中)

  • 高血糖により 血管がもろくなり、脳卒中のリスクが上昇
  • 血圧管理 も重要な予防対策

心筋梗塞・狭心症(心疾患)

  • 血糖値が高いと血管が詰まりやすくなり、心臓発作のリスク増加
  • コレステロールや血圧の管理が重要

閉塞性動脈硬化症(足の血流障害)

  • 足の血流が悪くなり、しびれや潰瘍を引き起こす
  • 重症化すると足の切断が必要になることも

糖尿病合併症の予防方法

血糖値のコントロール(HbA1c7.0%未満が目標)
高血圧・脂質異常症の管理(血圧130/80mmHg未満、LDLコレステロール値の管理)
禁煙・節酒(喫煙は血管を傷つけ、合併症リスクを高める)
定期的な健康診断(眼底検査・尿検査・血液検査を受ける)

当クリニックでのサポート

きむら内科小児科クリニックでは、 糖尿病の診断・治療・合併症予防のサポート を行っています。 定期検査や生活習慣指導 を通じて、患者さまの健康管理をサポートいたします。

地域の皆さまへ

きむら内科小児科クリニックでは、名古屋市緑区を中心に、豊明市や東郷町、日進市、天白区からも多くの患者さまにご来院いただいております。 糖尿病の管理や合併症予防についてご相談がある方は、お気軽にご相談ください。

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文責 総合内科専門医 木村仁志