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クリニックブログ

2024.11.19

糖尿病の検査について

~早期発見が健康を守る鍵~

名古屋市緑区にあるきむら内科小児科クリニック院長の木村仁志です。
糖尿病は、自覚症状が少ないまま進行することが多く、放置すると腎臓病や心疾患などの深刻な合併症を引き起こす可能性があります。健康診断や血液検査で糖尿病の兆候が見られた場合、早期に検査を受け、適切な治療を始めることが重要です。今回は、糖尿病の検査の種類や特徴について詳しくご紹介します。

糖尿病とは?

糖尿病は、インスリンというホルモンが十分に作用せず、血液中のブドウ糖(血糖値)が高くなる病気です。主に以下の2種類に分類されます。

  • 1型糖尿病:自己免疫が原因でインスリンがほとんど分泌されなくなる状態。
  • 2型糖尿病:インスリンの作用不足や分泌低下によるもので、生活習慣が大きく関与しています。

糖尿病は、初期段階では症状がほとんどないため、検査による早期発見が不可欠です。

糖尿病の検査の種類

糖尿病の診断や管理には、以下のような検査が行われます。

1. 空腹時血糖値検査

食事を摂らずに一定時間経過後(通常8時間以上)の血糖値を測定します。空腹時血糖値が126mg/dL以上の場合、糖尿病が疑われます。

2. ヘモグロビンA1c(HbA1c)検査

過去1~2か月間の平均血糖値を反映する指標で、6.5%以上の場合、糖尿病が疑われます。HbA1cは一時的な血糖値の変動に影響されにくく、糖尿病の診断や管理に広く用いられています。

3. 75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)

糖尿病が疑われる場合に行われる検査で、空腹時にブドウ糖を摂取し、摂取後の血糖値を測定します。血糖値が2時間後200mg/dL以上の場合、糖尿病と診断されることがあります。

4. 尿糖検査

尿に含まれる糖分を検出する簡便な検査です。ただし、血糖値が高くても尿糖が出ない場合もあるため、血液検査と併用されることが一般的です。

5. インスリンやCペプチドの測定

インスリンの分泌量や作用の程度を評価するために行われる検査で、特に1型糖尿病や2型糖尿病の鑑別に用いられます。

糖尿病検査が推奨される方

以下のようなリスク因子がある方は、定期的に糖尿病検査を受けることをおすすめします。

  • 家族歴:糖尿病の家族歴がある場合。
  • 生活習慣:食生活の乱れや運動不足、肥満のある方。
  • その他の症状:喉の渇き、頻尿、疲れやすさなどの症状がある方。

管理栄養士による栄養指導

糖尿病の予防や管理には、適切な食事療法が欠かせません。当クリニックでは、管理栄養士による個別の栄養指導を行っています。患者さまの生活スタイルや嗜好に合わせた食事プランを提案し、無理なく続けられるようサポートします。特に血糖値の安定化や体重管理にお悩みの方におすすめです。

きむら内科小児科クリニックでの糖尿病検査

当クリニックでは、糖尿病の検査から診断、治療まで一貫したサポートを提供しています。検査結果に基づき、患者さま一人ひとりに合わせた治療プランや生活習慣の改善アドバイスを行います。糖尿病が疑われる方や、定期的な検査をご希望の方は、ぜひご相談ください。

地域の皆さまへ

きむら内科小児科クリニックでは、名古屋市緑区を中心に、豊明市や東郷町、日進市、天白区からも多くの患者さまにご来院いただいております。糖尿病の早期発見や予防のための検査を随時行っておりますので、健康に関して気になることがございましたら、どうぞお気軽にご来院ください。