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クリニックブログ

2024.11.21

認知症予防の可能性 ~14のリスクを減らして健康を守る~認知症リスクを軽減するために

名古屋市緑区にあるきむら内科小児科クリニック院長の木村仁志です。 高齢化が進む中、認知症は社会的にも大きな課題となっていますが、イギリスの医学誌で発表された研究によると、14のリスク要因を取り除くことで、認知症の発症リスクを約45%も低減できる可能性が示されています。その中でも、高LDL(悪玉コレステロール)の管理は特に重要で、他のリスクよりも大きな影響を持つことがわかっています。今回は、認知症リスク要因の中での高LDLの役割を詳しく解説します。


認知症の14のリスク要因

研究で示された認知症リスク要因は以下の通りです:

  1. 若齢期の教育の不足
  2. 難聴(中年期)
  3. 外傷性脳損傷
  4. 高血圧(中年期)
  5. 飲酒(過度の飲酒)
  6. 喫煙
  7. 肥満(中年期)
  8. 高LDLコレステロール
  9. 抑うつ
  10. 身体活動不足
  11. 社会的孤立
  12. 糖尿病
  13. 大気汚染
  14. 治療しない視力低下

これらの要因を管理することで、認知症の発症リスクを大幅に軽減できます。

予防のためにできること

認知症リスクを減らすためには、日常生活の中でいくつかのポイントを意識することが重要です。

1. 教育の継続

読書や学習、趣味の習得など、脳を活性化させる活動を取り入れましょう。

2. 難聴の早期対策

補聴器の利用や耳の健康管理を行い、聞こえの質を保つことが重要です。

3. 健康的な生活習慣

  • 高血圧や糖尿病の管理:定期的な健康診断を受け、血圧や血糖値を適切にコントロールしましょう。
  • 適度な運動:ウォーキングやストレッチを日課にすることで、血流を促進し、脳の健康を維持できます。

4. 禁煙と節酒

喫煙や過度の飲酒は、脳や血管に悪影響を与えるため、控えることが重要です。

5. 社会的なつながりを大切に

友人や家族との交流を積極的に行い、孤立を防ぎましょう。

6. 栄養バランスの取れた食事

地中海食や野菜を中心とした食生活は、認知症の予防に効果があるとされています。

7.高LDLのリスクを減らすための対策

高LDLコレステロールをコントロールすることで、認知症リスクを下げることが可能です。当クリニックでは、患者さま一人ひとりに合わせた治療や指導を行っています。

1. 食生活の改善

  • 動物性脂肪を控える:バターや脂肪の多い肉、加工食品を減らしましょう。
  • オメガ3脂肪酸を摂取:魚やナッツに含まれるオメガ3は、LDLを減らす効果が期待されます。
  • 野菜や果物を多く摂る:食物繊維が豊富な食材は、LDL値を下げる働きがあります。

2. 定期的な運動

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、血中のコレステロールバランスを整え、動脈硬化を防ぎます。

3. 必要に応じた薬物療法

生活習慣の改善だけでコントロールが難しい場合は、スタチンなどの降コレステロール薬を使用します。医師と相談しながら適切な治療を受けましょう。

きむら内科小児科クリニックでのサポート

当クリニックでは、認知症リスクを軽減するための健康診断や生活習慣病の管理、栄養指導を行っています。患者さま一人ひとりに合わせたアドバイスを提供し、健康的な生活をサポートします。

地域の皆さまへ

きむら内科小児科クリニックでは、名古屋市緑区を中心に、豊明市や東郷町、日進市、天白区からも多くの患者さまにご来院いただいております。健康に関するお悩みがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。