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クリニックブログ

2024.11.22

高血圧の症状 ~気づきにくいサインを見逃さないために~

名古屋市緑区にあるきむら内科小児科クリニック院長の木村仁志です。
高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚症状がほとんどないまま進行し、重大な疾患を引き起こす可能性があります。放置すると心筋梗塞や脳卒中、腎臓病などのリスクが高まるため、早期発見と対策が重要です。今回は、高血圧の症状や対処法について詳しくご紹介します。

高血圧の初期症状

高血圧の初期段階では、多くの方が自覚症状を感じません。しかし、血圧の上昇が長期間続くことで、以下のような症状が現れる場合があります。

  1. 頭痛 特に朝起きたときに後頭部やこめかみのあたりがズキズキと痛むことがあります。
  2. めまい 血圧の急上昇や変動により、ふらつきやめまいを感じることがあります。
  3. 耳鳴り 血流の変化により、耳鳴りを感じる場合があります。
  4. 動悸や息切れ 心臓に負担がかかることで、動悸や息切れが起こることがあります。
  5. 肩こり 血圧が高い状態が続くと、首や肩の筋肉が緊張し、肩こりを感じやすくなります。

高血圧が引き起こす重大な症状

高血圧を放置すると、以下のような重大な症状や疾患に繋がるリスクがあります。

1. 脳卒中

血管が詰まったり破れたりすることで、脳梗塞や脳出血を引き起こします。高血圧は脳卒中の最大の危険因子とされています。

2. 心筋梗塞や狭心症

高血圧によって心臓への負担が増え、冠動脈が狭くなることで発症します。

3. 腎機能の低下

高血圧が続くと腎臓の血流が悪化し、慢性腎臓病(CKD)や腎不全に進行する可能性があります。

4. 大動脈瘤や解離

血圧の高い状態が続くと、動脈の壁が弱くなり、動脈瘤ができたり破裂したりするリスクがあります。

高血圧が疑われる場合の対処法

高血圧は症状が出にくいため、定期的な健康診断や血圧測定が重要です。以下のポイントを意識して早期発見と対策を行いましょう。

1. 血圧を測定する

家庭用血圧計を使い、朝起床後と夜就寝前に血圧を測定する習慣をつけましょう。基準値は収縮期血圧135mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上です。

2. 健康診断を受ける

定期的な健康診断で血圧値をチェックし、早期に異常を発見することが大切です。

3. 生活習慣を見直す
  • 減塩:1日の塩分摂取量を6g未満に抑えましょう。
  • 適度な運動:ウォーキングやストレッチなどを取り入れ、血管の柔軟性を高めます。
  • 禁煙・節酒:喫煙や過度の飲酒は血圧を上昇させるため、控えることが重要です。

当クリニックでのサポート

きむら内科小児科クリニックでは、高血圧の早期発見・治療をサポートしています。血圧測定や血液検査、管理栄養士による栄養指導を通じて、患者さま一人ひとりに合わせた生活改善や治療法をご提案いたします。

地域の皆さまへ

きむら内科小児科クリニックでは、名古屋市緑区を中心に、豊明市や東郷町、日進市、天白区からも多くの患者さまにご来院いただいております。高血圧や生活習慣病に関するご相談は随時受け付けておりますので、どうぞお気軽にご来院ください。