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クリニックブログ

2025.01.24

慢性腎不全の症状について ~早期発見と適切な管理が重要~

名古屋市緑区にあるきむら内科小児科クリニック院長の木村仁志です。
慢性腎不全とは、腎臓の機能が徐々に低下し、体内の老廃物や余分な水分を十分に排出できなくなる状態です。腎機能が低下すると、全身にさまざまな症状が現れ、放置すると透析や腎移植が必要になる可能性があります。今回は、慢性腎不全の症状や進行段階について詳しくご紹介します。

慢性腎不全の初期症状

慢性腎不全の初期段階では、腎機能がゆっくり低下するため、自覚症状がほとんどないことが特徴です。以下のような症状が現れることがあります。

  • 疲れやすさ、倦怠感
    老廃物が蓄積し、全身のだるさや集中力の低下を感じることがあります。
  • 夜間頻尿
    腎臓の濃縮機能が低下し、夜中に何度もトイレに行くようになります。
  • むくみ(浮腫)
    体内に水分やナトリウムが溜まり、手足や顔がむくむことがあります。
  • 食欲不振
    体内の老廃物が増加することで、食欲が低下し、体重減少が起こる場合があります。

参考ページ:慢性腎臓病の基礎知識(腎援隊)

慢性腎不全が進行すると現れる症状

腎機能がさらに低下すると、以下のような症状が顕著になります。

  • 高血圧の悪化
    腎臓の機能低下により血圧が上昇し、心血管疾患のリスクが高まります。
  • 息切れや動悸
    体内の水分バランスが崩れ、心臓に負担がかかることで息切れを感じることがあります。
  • 皮膚のかゆみ
    老廃物が体内に蓄積し、皮膚が乾燥してかゆみを伴うことがあります。
  • 貧血(腎性貧血)
    腎臓で作られるエリスロポエチンというホルモンが減少し、赤血球が作られにくくなります。

参考ページ:腎不全の症状と治療(厚生労働省)

慢性腎不全の管理と予防方法

慢性腎不全は、早期発見と適切な生活習慣の改善が進行を遅らせるポイントです。

1. 適切な食事療法

  • タンパク質の制限:腎臓の負担を軽減するために、動物性タンパク質の摂取量を調整します。
  • 塩分制限:1日6g未満を目安に、塩分を控えた食事を心がけましょう。
  • 水分管理:むくみや高血圧を防ぐために、水分摂取量を調整します。

2. 定期的な検査

  • 血液検査(クレアチニン・eGFR測定)
  • 尿検査(タンパク尿や血尿の有無)

3. 生活習慣の見直し

  • 禁煙・節酒
  • 適度な運動(ウォーキングなどの軽めの運動)

当クリニックでのサポート

きむら内科小児科クリニックでは、慢性腎不全の早期発見・管理をサポートしています。定期的な健康診断や生活習慣改善のアドバイス、管理栄養士による栄養指導を提供し、患者さまに寄り添った治療を行っています。

地域の皆さまへ

きむら内科小児科クリニックでは、名古屋市緑区を中心に、豊明市や東郷町、日進市、天白区からも多くの患者さまにご来院いただいております。慢性腎不全の症状や生活習慣の改善についてのご相談は、ぜひ当クリニックにお問い合わせください。

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