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クリニックブログ

2025.01.28

糖尿病の治療について ~一人ひとりに合った治療を~

名古屋市緑区にあるきむら内科小児科クリニック院長の木村仁志です。
糖尿病は、血糖値が慢性的に高い状態が続く病気で、適切な治療を行うことで合併症を防ぎ、健康的な生活を送ることが可能です。糖尿病の治療は、主に生活習慣の改善、薬物療法、インスリン治療の3つを柱として進められます。

糖尿病の治療の目的

糖尿病の治療では、血糖値を適正な範囲にコントロールし、合併症の発症や進行を防ぐことが目標です。また、患者さま一人ひとりの生活の質(QOL)を維持・向上させることも重要です。

糖尿病治療の3つの柱

1. 生活習慣の改善

糖尿病治療の基本は、食事療法と運動療法による生活習慣の見直しです。

  • 食事療法
    ・バランスの良い食事を心掛け、1日のカロリー摂取量を適切に調整します。
    ・糖質、脂質、タンパク質のバランスを整え、食物繊維を積極的に摂取します。
    ・間食を控え、規則正しい食生活を心掛けましょう。
    参考ページ:糖尿病治療における食事療法(日本糖尿病学会)
  • 運動療法
    ・有酸素運動(ウォーキングやサイクリング)を週3~5回行い、インスリンの感受性を向上させます。
    ・筋力トレーニングで筋肉量を増やし、血糖値を効率よくコントロールします。

2. 薬物療法

生活習慣の改善だけでは血糖値を十分に下げられない場合、薬物療法を行います。

  • 経口血糖降下薬
    ・血糖値をコントロールするための内服薬で、患者さまの病状に合わせて選択されます。
    ・種類:スルホニル尿素薬(SU薬)、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬など。
  • GLP-1受容体作動薬
    ・インスリン分泌を促進し、血糖値の上昇を抑える薬です。肥満を伴う患者にも効果が期待されます。

3. インスリン療法

インスリン分泌が不足している場合や、血糖値が非常に高い場合に行われます。

  • インスリン注射は、血糖値を正常範囲内にコントロールするための重要な治療法です。
  • 注射方法やタイミングは、医師の指導のもとで決められます。

糖尿病治療のポイント

  1. 定期的な血糖値チェック
    血糖値やHbA1c値を定期的に測定し、治療の進捗状況を確認します。
  2. 合併症の早期発見
    眼底検査や腎機能検査、神経障害のチェックを行い、合併症の予防に努めます。
  3. 患者教育
    糖尿病の知識を深めることで、自らの健康管理能力を高めることが大切です。

当クリニックでのサポート

きむら内科小児科クリニックでは、糖尿病の予防から治療までをトータルサポートしています。管理栄養士による栄養指導や運動指導、薬物療法、インスリン療法まで、患者さま一人ひとりに合わせた治療プランをご提案します。また、定期的な検査を通じて、合併症の早期発見にも努めています。

地域の皆さまへ

きむら内科小児科クリニックでは、名古屋市緑区を中心に、豊明市や東郷町、日進市、天白区からも多くの患者さまにご来院いただいております。糖尿病の治療や予防についてお悩みの方は、ぜひ当クリニックにご相談ください。

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文責 総合内科専門医 木村仁志