名古屋市緑区にあるきむら内科小児科クリニック院長の木村仁志です。
冬は気温が低くなることで血圧が上がりやすい季節です。特に寒冷刺激によって血管が収縮し、血圧が上昇するリスクが高まります。この時期に高血圧を放置すると、脳卒中や心筋梗塞などの重大な疾患につながる可能性があるため、注意が必要です。今回は冬場の高血圧対策について詳しく解説します。
冬に血圧が上がりやすい理由
- 寒冷刺激による血管収縮
寒さを感じると血管が収縮し、血圧が上昇します。特に朝晩の気温が低い時間帯に血圧が急上昇しやすくなります。
- 交感神経の活性化
寒さを感じると交感神経が活性化し、心拍数が増加して血圧が上がります。
- 室内外の温度差
暖かい部屋から寒い屋外に出たときや、入浴後に寒い場所に移動した際に血圧が急激に変動することがあります。
参考ページ:高血圧のお話(日本高血圧学会)
冬の高血圧が引き起こすリスク
- 脳卒中(脳出血、脳梗塞)
冬は脳卒中の発症率が高まる季節です。特に寒い場所での急な動作が引き金になることがあります。
- 心筋梗塞
血圧の急激な変動により、心臓に負担がかかり、心筋梗塞のリスクが高まります。
冬の高血圧対策
1. 室温を適切に保つ
- 暖房を使用して、室温を18~20℃に保ちましょう。特に寝室や脱衣所など、寒さを感じやすい場所の温度管理が重要です。
2. 入浴時の工夫
- 入浴前に脱衣所や浴室を温めておくことで、温度差による血圧の急上昇を防ぎます。
- 熱すぎるお湯(42℃以上)は避け、ぬるめのお湯(38~40℃)にゆっくり浸かりましょう。
3. 適度な運動
- ウォーキングや軽いストレッチなどの適度な運動は、血圧を安定させる効果があります。
- 寒い時間帯は避け、日中の暖かい時間に運動するよう心掛けましょう。
4. 食生活の見直し
- 減塩を意識する:塩分摂取を1日6g未満に抑えましょう。
- バランスの良い食事:野菜や果物を積極的に摂取し、カリウムを補給することで血圧を調整します。
- 適度な水分補給:脱水を防ぎ、血液の流れを良くします。
5. 規則正しい生活習慣
- 睡眠を十分にとり、ストレスをためないことも血圧管理に効果的です。
当クリニックでのサポート
きむら内科小児科クリニックでは、冬の高血圧対策として、血圧測定や生活習慣改善のアドバイスを行っています。定期的な血圧チェックや、必要に応じた薬物療法の提供を通じて、患者さまの健康をサポートいたします。
地域の皆さまへ
きむら内科小児科クリニックでは、名古屋市緑区を中心に、豊明市や東郷町、日進市、天白区からも多くの患者さまにご来院いただいております。冬場の血圧管理について気になることがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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文責 総合内科専門医 木村仁志