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クリニックブログ

2025.02.06

クレアチニン異常とは?腎機能低下のサインと注意すべきポイント

名古屋市緑区にあるきむら内科小児科クリニック院長の木村仁志です。
血液検査で クレアチニンの値が高い と言われたことはありませんか?クレアチニンは 腎臓の機能を評価する重要な指標 であり、異常値が出ると 慢性腎臓病(CKD)や腎不全 のリスクが高まる可能性があります。今回は、クレアチニンの異常が示す意味や対処法について解説します。

クレアチニンとは?

クレアチニンは、 筋肉がエネルギーを使う際に生じる老廃物 であり、通常は 腎臓から尿として排出 されます。しかし、腎機能が低下するとクレアチニンが 体内に蓄積し、血中濃度が上昇 するため、 腎臓の健康状態を反映する指標 として利用されます。

参考ページ:腎臓検診でわかること(日本腎臓学会)

クレアチニン値の基準範囲

一般的なクレアチニンの基準値は以下の通りです。

性別基準値(mg/dL)
男性0.65~1.07
女性0.46~0.79
日本臨床検査学会編 臨床検査のガイドライン JSLM 2021:18

ただし、 筋肉量によって変動 するため、必ずしも異常とは限りません。

クレアチニンが高い原因

クレアチニン値が高い場合、以下のような原因が考えられます。

1. 腎機能の低下(慢性腎臓病・腎不全)

クレアチニンが 正常よりも高い 場合、腎臓の働きが低下している可能性があります。

  • 慢性腎臓病(CKD)
    長期間にわたる腎機能の低下が原因で、 自覚症状がないことが多い です。
  • 急性腎障害(AKI)
    脱水や薬剤の影響 によって一時的に腎機能が低下することがあります。

2. 筋肉量が多い

運動習慣がある方やアスリートでは、筋肉量が多いため クレアチニン値が基準よりも高めに なることがあります。

3. 脱水・高タンパク食

水分不足や 肉類を多く摂取する食生活 は、一時的にクレアチニンを上昇させることがあります。

参考ページ:慢性腎臓病とは(日本腎臓病協会)

クレアチニンが高い場合の対処法

1. 腎機能を定期的にチェック

クレアチニン値が高い場合は、 腎機能(eGFR)を測定 し、経過観察が必要です。

2. 生活習慣の改善

  • 減塩(1日6g未満)で腎臓への負担を軽減
  • 水分をしっかり摂る(脱水を防ぐ)
  • 適度な運動を続ける(ただし過度な運動は控える)

3. 医師の指示に従う

腎機能が低下している場合は、 食事管理や薬物療法が必要 になることがあります。

当クリニックでのサポート

きむら内科小児科クリニックでは、 腎機能の評価や生活習慣のアドバイス を行っています。 尿検査・血液検査による早期発見 を大切にし、患者さま一人ひとりに適した治療を提案します。

地域の皆さまへ

きむら内科小児科クリニックでは、名古屋市緑区を中心に、豊明市や東郷町、日進市、天白区からも多くの患者さまにご来院いただいております。 腎機能やクレアチニン値が気になる方は、ぜひご相談ください。

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文責 腎臓専門医 木村仁志