
こんにちは。
きむら内科小児科クリニック、院長の木村仁志です。
「救える腎臓をひとつでも多く」
この想いを胸に、健診結果などで不安を感じている皆様へ、大切な情報を定期的にお届けします。
健康診断の結果で「蛋白尿」の項目に「+(プラス)」がつくと、ドキッとしますよね。 しかし、痛みなどの自覚症状がないため、多くの方が「疲れているだけかな」「来年まで様子を見よう」と放置してしまいます 。
ですが、専門医の視点からお伝えすると、尿に蛋白が出るのは、腎臓という繊細なフィルターが傷み、限界を超えて「涙」を流しているSOSのサインなのです 。
腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、機能がかなり低下するまで悲鳴(症状)を上げません 。 そして最も知っておいていただきたい事実は、腎臓は一度壊れてしまうと、元の健康な状態に再生させることは非常に難しいということです 。
「蛋白尿(+)」は、いわば体の中で鳴っている火災報知器のようなもの。 火が小さいうちに専門医を受診し、適切な治療や生活習慣の改善を始めれば、将来の透析や重い病気を防ぐことができます 。
「精密検査」と構える必要はありません。まずは腎臓内科へ受診し、検査を通じて「今のあなたの腎臓が100点満点中、何点くらいの実力を保てているのか」を正しく知ることから始めましょう 。
「腎臓は沈黙の臓器」です。
少しでも不安があれば、手遅れになる前にぜひご相談ください。
きむら内科小児科クリニック院長 木村でした。
それではまた次回。
執筆者:木村 仁志
腎臓専門医|きむら内科小児科クリニック 院長

大学病院等で10年以上、腎臓病診療に従事 。日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医などの資格を有する 。
地域のかかりつけ医として、専門的な知見と温かい対話を通じて、患者さま一人ひとりの「人生の楽しみを守る」医療を実践している 。