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【連載】健診結果から読み解く、腎臓からのSOS

【連載】健診結果から読み解く、腎臓からのSOS|第2回:あなたの腎臓は「いま何点?」数値の裏側を解説

第2回:あなたの腎臓は「いま何点?」数値の裏側を解説

こんにちは。
きむら内科小児科クリニック、院長の木村仁志です。

「救える腎臓をひとつでも多く」
この想いを胸に、健診結果などで不安を感じている皆様へ、大切な情報を定期的にお届けします。

eGFRは腎臓の「点数」

血液検査の項目にある「クレアチニン」や「eGFR(イージーエフアール)」 。これらは、腎臓が血液中の老廃物をどれくらいきれいに掃除できているかを示す数値です 。

なかでも「eGFR」は、あなたの腎臓の今の実力を表す「100点満点の点数」だと考えてください 。 一般的に、この点数が60点を下回った状態が3ヶ月以上続くと「慢性腎臓病(CKD)」と診断されます 。

ここで知っておいていただきたいのが、「筋肉量の落とし穴」です。

  • 筋肉量が多い方(アスリートや運動習慣のある方)
    老廃物(ゴミ)が出やすいため、数値上は点数が低く(悪く)出ることがあります 。
  • 筋肉量が少ない方(ご高齢の方や小柄な女性)
    出るゴミ自体が少ないため、腎臓の働きが弱っていても、数値上は「正常」に見えてしまうことがよくあります 。

つまり、検査結果の「基準値」だけを見て安心するのは禁物です

年齢、性別、そして体格を合わせて総合的に判断して初めて、あなたの腎臓の「本当の点数」が見えてきます 。

あなたの「腎臓の現在地」を正しく評価するために一度、腎臓専門医へ受診してみませんか?

「まだ大丈夫」が一番危険。あなたの腎臓を守るために

「腎臓は沈黙の臓器」です。
少しでも不安があれば、手遅れになる前にぜひご相談ください。

きむら内科小児科クリニック院長 木村でした。
それではまた次回。


参考文献


執筆者木村 仁志
腎臓専門医|きむら内科小児科クリニック 院長

大学病院等で10年以上、腎臓病診療に従事 。日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医などの資格を有する 。
地域のかかりつけ医として、専門的な知見と温かい対話を通じて、患者さま一人ひとりの「人生の楽しみを守る」医療を実践している 。