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【連載】健診結果から読み解く、腎臓からのSOS

【連載】健診結果から読み解く、腎臓からのSOS|第3回:高血圧は腎臓を壊す「真犯人」?負のスパイラルを断つ

第3回:高血圧は腎臓を壊す「真犯人」?負のスパイラルを断つ

こんにちは。
きむら内科小児科クリニック、院長の木村仁志です。

「救える腎臓をひとつでも多く」
この想いを胸に、健診結果などで不安を感じている皆様へ、大切な情報を定期的にお届けします。

腎臓と血圧の切っても切れない関係

健診で「血圧が高い」と指摘されても、頭痛や肩こりなどの症状がないと、つい対策を後回しにしがちです。

しかし、腎臓専門医の視点から見ると、高血圧は腎臓にとって「最も恐ろしい犯人」の一つです 。

なぜなら、腎臓と血圧の間には恐ろしい「負のスパイラル」が存在するからです。

  • ① 高血圧が腎臓を攻撃
    高い圧力がかかり続けると、腎臓の繊細なフィルター(糸球体)がボロボロに傷つきます 。
  • ② 腎臓が弱ると血圧がさらに上昇
    腎臓の機能が落ちると、余分な塩分や水分を排泄できなくなり、血液量が増えてさらに血圧が上がります 。
  • ③ 負のスパイラルの完成
    「血圧が上がる」→「腎臓が壊れる」→「さらに血圧が上がる」という連鎖が止まらなくなります 。

このループを放置すると、最終的には心筋梗塞脳卒中、そして透析が必要な状態へと進んでしまいます 。

でも、安心してください。
このスパイラルは、早期に適切な治療や生活習慣の改善(減塩など)を行うことで断ち切ることが可能です 。
大切なのは「まだ大丈夫」と過信せず、現在の自分の数値に向き合うことです。

「まだ大丈夫」が一番危険。あなたの腎臓を守るために

「腎臓は沈黙の臓器」です。
少しでも不安があれば、手遅れになる前にぜひご相談ください。

きむら内科小児科クリニック院長 木村でした。
それではまた次回。


参考文献


執筆者木村 仁志
腎臓専門医|きむら内科小児科クリニック 院長

大学病院等で10年以上、腎臓病診療に従事 。日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医などの資格を有する 。
地域のかかりつけ医として、専門的な知見と温かい対話を通じて、患者さま一人ひとりの「人生の楽しみを守る」医療を実践している 。