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【連載】「これって老化?それとも病気?」体のサイン見極め塾

【連載】「これって老化?それとも病気?」体のサイン見極め塾|第3回:尿の泡立ちが消えない。気のせいだと諦めていませんか?

第3回:尿の泡立ちが消えない。気のせいだと諦めていませんか?

こんにちは。 きむら内科小児科クリニック、院長の木村仁志です。

「救える腎臓をひとつでも多く」

この想いを胸に、日常に潜む「体のサイン」を見極める連載の第3回です。

「泡立つ尿」を放置していませんか?

トイレで尿を流す前に、少し泡立っているのに気づき、「あれ?」と思ったことはありませんか?

多くの方は、「勢いがよかっただけかな」「少し疲れているからかな」と深く考えずにそのまま流してしまいがちです。

あるいは、尿の話を人に相談するのは恥ずかしい、汚いと感じて、誰にも言えずにいるかもしれません。

確かに、水分をあまり取っていない時の濃い尿や、勢いよく排尿した時に泡立つことはあります。

しかし、もしその泡がなかなか消えない、あるいは洗剤のようにきめ細かい泡である場合は、腎臓からのSOSサインである可能性が高いのです。

なぜ泡立つのか?

そこには「蛋白(たんぱく)尿」という問題があります。

  • 腎臓のフィルターが「ザル」になっている
    正常な腎臓は、血液中のたんぱく質という大切な栄養を再吸収して、体に戻します。しかし、腎臓のフィルターが傷つくと、たんぱく質が尿の中に漏れ出してしまいます。

  • 「泡」は、漏れたたんぱく質のサイン
    たんぱく質が尿に混ざると、尿の表面張力が変わり、泡立ちやすくなります。これが「蛋白尿」であり、腎臓病が進んでいることを示す、非常に重要な合図なのです。

チェックしてほしい「泡の見分け方」

単に泡立つだけでなく、以下のような場合は要注意です。

  • 時間が経っても泡が消えない
  • 泡がきめ細かく、クリーミーに見える
  • 以前よりも明らかに泡の量が多い

「泡が少し多い気がする」という段階で相談していただければ、尿検査一つで原因を特定できるかもしれません。もし蛋白尿であったとしても、早期に治療を始めれば、腎臓の寿命を劇的に延ばすことが可能です。

あなたの健康を守るために、少しだけ勇気を出して、気のせいだと諦めずに相談してみませんか?

「老化だから」と諦める前に。あなたの未来を守るために

「腎臓は沈黙の臓器」です。

少しでも不安があれば、手遅れになる前にお近くの腎臓専門医までご相談ください。

きむら内科小児科クリニック院長 木村でした。

それではまた次回。


参考文献


執筆者木村 仁志
腎臓専門医|きむら内科小児科クリニック 院長

大学病院等で10年以上、腎臓病診療に従事 。日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医などの資格を有する 。
地域のかかりつけ医として、専門的な知見と温かい対話を通じて、患者さま一人ひとりの「人生の楽しみを守る」医療を実践している 。