ニンニク注射というと本当にニンニクが入っているのかと誤解される方もいらっしゃいますが、主成分はビタミンB1で、注射するとニンニクのような香りがすることからそのように呼ばれています。強い労作や消耗性疾患などでビタミンB1の必要量は増えます。ニンニク注射は、ビタミンB1を血中から全身にまんべんなく行き渡らせることで、蓄積した乳酸を燃やし、血行促進や新陳代謝を高めます。疲労回復、だるさ、食欲不振などに有効です。週1-2回程度の注射がおすすめです。
ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン(ビタミンB3)、パンテノール(プロビタミンB5)、ビタミンB6
ニンニク注射の副作用には、アレルギー反応、下痢、頭痛、蕁麻疹などがあげられます。
また注射部位の疼痛や発赤、硬結などがあげられます。
また、効果については個人差があります。
ニンニク注射にアリナミンを追加した注射です。アリナミンはフルスルチアミンとも呼ばれ、ビタミンB1の誘導体です。ビタミンB1の血中濃度の上昇が増強される効果があります。活性型のビタミンB1が急速に全身に回るため、手足が「ムズムズ」するといった感覚を訴える方もいらっしゃいます。
スタミナ注射の副作用には、アレルギー反応、下痢、頭痛、蕁麻疹などがあげられます。
また注射部位の疼痛や発赤、硬結などがあげられます。
また、効果については個人差があります。
ニンニク注射やスタミナ注射に含まれるビタミンB1とは、どのようなものなのでしょうか。
ビタミンB1は水溶性(水に溶けやすい性質)のビタミンで、科学的には「チアミン」という名前の化合物になります。体内で糖質がエネルギーに変換するための不可欠な要素で、「疲労回復のビタミン」といわれています。
ビタミンB1が不足すると、ブドウ糖から十分にエネルギーを産生できなくなり、食欲不振、疲労やだるいがあるといった状態になります。また、脳や神経にも障害が起こることがあります。これは、脳がブドウ糖をエネルギー源としているために起こる現象です。さらに、重症な場合、足がむくみやしびれ、動悸や息切れ、中枢神経に障害が起こる「ウェルニッケ・コルサコフ症候群」という病気になることもあります。
こうした状態にならないために十分に摂りたいビタミンB1ですが、肉や魚、豆類、穀類、種実類などに多く含まれており、ニンニクやタマネギなどに含まれているアリシンと結合して「アリチアミン」になると、吸収率が高くなります。ただし、ビタミンB1は熱に弱く、熱による調理では失われる量が大きいといった欠点があります。
現代の忙しい生活の中では、水に溶けやすく熱にも弱いビタミンB1を工夫して食品から十分にとることが難しい時もあると思います。いつも注射に頼らないとならないという状況は避けるべきですが、ここぞという時にニンニク注射やスタミナ注射でビタミンB1を補充するという選択肢はもっておくと良いと思います。
美肌・アンチエイジングのショート点滴です。ビタミンC5050mg(レモン202個分)とビタミンB群、Lシステインなどが配合された美肌維持・健康増進目的の点滴です。約15-20分の点滴になります。週1回程度の注射がおすすめです。
ビタミンC、L-システイン、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン(ビタミンB3、パンテノール(プロビタミンB5)、ビタミンB6、ビタミンB12
ベーシック点滴の副作用には、アレルギー反応、下痢、頭痛、蕁麻疹などがあげられます。
また注射部位の疼痛や発赤、硬結などがあげられます。
また、効果については個人差があります。