糖尿病

よくあるご質問

  1. きむら内科小児科クリニック
  2. 内科
  3. よくあるご質問

よくあるご質問

1)血糖コントロール以外にも気を付けることはありますか?

糖尿病は血糖コントロール以外に、糖尿病の合併症(糖尿病性腎症、網膜症、神経症
、閉塞性動脈硬化症、脳血管障害、虚血性心疾患、認知症、悪性疾患、感染症、皮膚
疾患など)にも注意したい病気です。
また、糖尿病を含む生活習慣病は「動脈硬化」を引き起こす原因となりますので、糖
尿病以外の生活習慣病(肥満・高血圧・脂質異常症・高尿酸血症・脂肪肝・睡眠時無呼
吸症候群など)にも注意が必要です。
生活習慣の改善・食事療法・運動療法などは糖尿病治療だけでなく、糖尿病の合併症
や生活習慣病の予防・治療にもなり一石二鳥にも三鳥にもなります。

2)低血糖の時に毎回ブドウ糖や砂糖を摂取しますが、問題ないのでしょうか?

薬が効きすぎて逆に血糖値が下がってしまう「低血糖発作」は、発汗・動悸・手の震
え・眠気・脱力・集中力低下などの症状が現れたり、血糖値が30mg/dl以下になると
痙攣・昏睡に陥ったり、対応が遅れると意識が戻らなくないこともある重篤な合併症
です。
  低血糖発作では速やかな糖分摂取(ブドウ糖・砂糖・ジュースなど)が必要となりま
すが、ブドウ糖・砂糖以外では血糖値上昇までに少し時間がかかるので、注意が必要
です。
  低血糖時に毎回ブドウ糖や砂糖による糖分摂取を行っても問題ありませんが、それよ
りも低血糖をよく起こす状態が問題です。十分な血糖コントロールが出来ていない可
能性があるので、すみやかに主治医と相談しましょう。

3)治療を開始したら、どのくらいの頻度で通院しないといけませんか?

基本的には、毎月診察をさせていただきます。
その際、体重測定、尿検査、グルコース(血糖値)、HbA1cを毎月計測して、糖尿病
手帳に記入します。
グルコースとHbA1cだけの場合は、指先や耳たぶからの1滴の血液採取で当日に結果
が分かります。特にHbA1cは最速30秒で計測可能な最新式の医療機器を導入しており
ます。
また、3か月に1回は普通の採血検査を行って、グルコース・HbA1c以外に脂質代謝(
コレステロール)、肝腎機能、貧血なども確認します。糖尿病の方は高血圧や脂質異
常を合併している方が多く、これらの疾患は糖尿病の合併症である動脈硬化をさらに
進行させるため、定期的に評価して早期発見・早期治療につなげます。
  ただし、上記のやり方はあくまでも目安です。当院では、患者さんのご希望を伺い、
メリットデメリットを説明した上で、最適な検査・治療プランを患者さんと相談しな
がら選択していきます。
3か月ごとの検査をご希望される方もいらっしゃいますので、ご希望がございました
らお気軽にお伝えください。

4)健康診断で血糖値が正常値ならば、高血糖の心配はありませんよね?

答えは△で、心配ないとも言い切れません。
病院での採血や健康診断でHBA1c値 5.5%以上(6.5%以上で糖尿病型)だった方は、
食後に高血糖になっている可能性が高いとされますが、実は健康診断等で「正常」と
判断されている方の中にも、気づかぬうちに食後高血糖となっているケースがあるこ
とが分かってきました。
従来の検査方法では、血液採取タイミング以外の血糖値を把握することはできません
でしたが、近年腕にセンサーを付けだけで皮下のグルコース(ブドウ糖)による血糖
変動を測定・記録できる「血糖自己測定器(商品名:リブレ)」が登場しています。
条件を満たせば、保険適用にて利用可能な上、2020年4月からはリブレを主とした保
険項目も新たに設定されました。
当院でもこの測定器を用いた自己管理法を行っており、患者さんにはセンサーを購入
いただく必要がありますが、データを収集する本体は当院から無償でお貸出ししてい
ます。センサーは厚さ5mm程度の小型サイズなので、上腕後部に装着したまま服を着
たり、耐水性があるので装着したままシャワーや入浴、プール(浸水30分程度)に入
ったりすることもできます。2週間後に本体からデータを取り込み、プリントアウト
して患者さんに説明の上お渡しします。ご興味ある方はお気軽にご相談ください。

こちらのページもご覧ください

糖尿病とは
糖尿病の症状
糖尿病の種類と原因
糖尿病の検査
75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)
糖尿病の治療
シックデイ時の過ごし方
糖尿病 Q&A 病気編
糖尿病 Q&A 検査編
糖尿病 Q&A 治療編
院長から一言

文責

腎臓専門医
総合内科専門医                            木村 仁志


© きむら内科小児科クリニック. All Rights Reserved.

arrow_upward