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クリニックブログ

2025.02.07

75gOGTT検査とは?糖尿病診断に重要な検査の流れと基準値

名古屋市緑区にあるきむら内科小児科クリニック院長の木村仁志です。
75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験) は、 糖尿病や耐糖能異常(糖尿病予備群)を診断するための重要な検査 です。血糖値の変化を詳細に評価することで、 通常の血糖値測定では分からない異常 を発見することができます。

75gOGTT検査とは?

75gOGTTは 一定量のブドウ糖(75g)を摂取し、時間経過ごとの血糖値を測定 する検査です。通常の空腹時血糖値では診断が難しい 耐糖能異常や早期糖尿病 を見つけるために行われます。

検査の流れ

  1. 検査前の準備
    • 前日夜から 10時間以上絶食(水のみ摂取可能)
    • 普段どおりの生活を送る
  2. 検査当日
    • 空腹時血糖測定(採血①)
    • 75gのブドウ糖を摂取(飲み物の形状)
    • 30分後に採血②
    • 60分後に採血③
    • 120分後に採血④(最終測定)

75gOGTTの基準値と診断基準

日本糖尿病学会の診断基準 によると、以下のいずれかを満たす場合 糖尿病と診断 されます。

測定時間正常値(mg/dL)耐糖能異常(境界型)糖尿病型
空腹時99以下100~125126以上
1時間後139以下140~199200以上
2時間後139以下140~199200以上

耐糖能異常(境界型)とは?
糖尿病と診断されるほどではないが、 将来的に糖尿病になるリスクが高い状態 を指します。この段階での生活習慣改善が非常に重要です。

参考ページ:糖尿病診断の指針(糖尿病診療ガイドライン)

75gOGTTが必要なケース

  • 健康診断で血糖値異常を指摘された
  • HbA1cが6.0%以上で、糖尿病かどうか確定診断が必要な場合
  • 妊娠中の糖尿病(妊娠糖尿病)を調べる

検査後の注意点

  • 検査後は 低血糖を防ぐために軽食をとる
  • 水分補給をしっかり行い、通常の食事に戻す

当クリニックでのサポート

きむら内科小児科クリニックでは、 糖尿病診断や予防のための検査を実施 しています。75gOGTT検査の実施に加え、 管理栄養士による食事指導生活習慣改善のサポート も行っています。

地域の皆さまへ

きむら内科小児科クリニックでは、名古屋市緑区を中心に、豊明市や東郷町、日進市、天白区からも多くの患者さまにご来院いただいております。 糖尿病が気になる方は、ぜひご相談ください。

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文責 総合内科専門医 木村仁志