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花粉症の原因と治療法|くしゃみ・鼻水・目のかゆみ対策

花粉症の原因と効果的な治療法

花粉症とは?症状や重症度について解説

花粉症の症状

花粉症は、現在「国民病」とも言われるほど多くの人が悩まされている疾患です。スギやヒノキなどの花粉が原因となり、以下のような症状が現れます。

  • 鼻の症状:くしゃみ、鼻水、鼻づまり
  • 目の症状:目のかゆみ、充血、涙目
  • 皮膚の症状:顔や首筋の赤み、かゆみ、腫れ
  • 全身症状:頭痛、微熱、倦怠感

花粉症の重症度とは?

花粉症の重症度は、1日のくしゃみや鼻水の回数を基準に分類されます。

  • 軽症:1~5回
  • 中等症:6~10回
  • 重症:11~20回
  • 最重症:21回以上

花粉症の治療方法|症状を軽減するための対策

花粉症は、スギやヒノキなどの花粉(アレルゲン)が体内に入ることで引き起こされるアレルギー反応です。そのため、症状を抑えるためには、できるだけ花粉を体内に取り込まないことが重要です。

花粉を防ぐための日常生活のポイント

花粉の飛散が多い時期には、以下の対策を心がけましょう。

  • 室内環境の管理
    • 窓をできるだけ閉め、外の空気を取り込まない
    • 布団や洗濯物は室内干しを心がける
    • こまめに掃除し、花粉の侵入を防ぐ
  • 外出時の対策
    • マスクや眼鏡を着用し、花粉の侵入を防ぐ
    • 帰宅後は衣服をはたき、花粉を持ち込まない
    • うがいや手洗いを徹底する

こうした対策を行うことで、花粉を生活環境から除去・回避することが大切です。治療の効果的なポイント

花粉症の薬物治療について

花粉症の薬物治療は、「鼻アレルギー診療ガイドライン」に基づいて行われます。症状の重症度に応じて、以下の薬剤を組み合わせた治療が推奨されています。

  • 抗ヒスタミン薬(第2世代):アレルギー反応を抑え、くしゃみや鼻水を軽減
  • 抗アレルギー薬(遊離抑制薬):アレルゲンによる炎症を抑える
  • ステロイド薬(点鼻・点眼用):鼻や目の炎症を抑える
  • ロイコトリエン拮抗薬:鼻づまりの改善に有効

これらの薬を組み合わせることで、患者さんの症状や重症度に応じた適切な治療を行うことができます。症状が気になる場合は、早めに医師に相談し、自分に合った治療を受けましょう。

このように、花粉症は生活習慣の見直しと適切な薬物治療の組み合わせが重要です。正しい知識を身につけ、快適な生活を目指しましょう。
当院でも内服薬や点鼻薬、点眼薬の処方は可能ですので、気になった方はお気軽にご相談ください。

当院では「舌下免疫療法」をおすすめしています

舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる花粉を少量から体内に投与し、徐々に慣らしていくことで症状を和らげる治療法です。この治療により、症状の軽減や薬の使用量を減らすことが期待でき、根本的な体質改善にもつながる可能性があります。

原因となる花粉を用いて行う治療法のため、原因となる花粉を確定する確定診断が重要です。診断の結果、花粉症の種類がスギ花粉である、またはダニアレルギーであることがわかれば舌下免疫療法を行うことができます。ただし、スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、スギ花粉のシーズン中には開始できず、一般的には飛散の落ち着く5月~12月で開始するのが推奨されます。

どんな治療ですか?

  • アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状を抑える可能性のある治療法です。
    完全に症状が抑えられない場合でも、症状を和らげ、お薬の使用量を減らすことも期待できます。
  • スギ花粉が飛散していない時期も含め、毎日の服用が必要です。
  • 定期的な受診が必要です。(1か月に1度)
  • 治療期間は3~5年が推奨されます。

正しく治療が行われると、次のスギ花粉飛散シーズンから効果が得られ、症状を和らげることが期待されます。毎年継続することで根本的な体質改善が期待できると考えられています。

治療費はいくらかかりますか?

当院では月1回通院の場合、3割負担の方で約2700円(診察料:約700円+お薬:約2000円)です。

※初回から1週間後に一度だけ再受診が必要のため、そのときだけ月2回の受診が必要です。


下記ボタンよりWEB予約が可能です。

※「内科・腎臓内科」→「初診または再診」→「一般内科」の順にお進みください。

記事執筆者

きむら内科小児科クリニック

院長 木村仁志

資格
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本腎臓学会腎臓専門医
  • 日本透析医学会透析専門医
  • なごや認知症安心安全プロジェクトもの忘れ相談医(登録かかりつけ医)
  • 日本ACLS協会 BLSヘルスケアプロバイダーコース修了(平成27年7月)
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了(平成27年9月)
  • こどものみかた小児T&Aコース修了(平成27年10月)
  • かかりつけ医認知症対応力向上研修終了(平成28年11月)
  • かかりつけ医等心の健康対応力向上研修終了(平成28年11月)
所属学会
  • 日本内科学会
  • 日本腎臓学会
  • 日本透析医学会
  • 日本プライマリケア連合学会
  • 日本抗加齢医学会