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慢性腎臓病になりやすい人

「自分は大丈夫」と思っていませんか?

「腎臓病なんて、自分には関係ない」。そう思っていませんか?

実は、日本における慢性腎臓病(CKD)の患者数は約1,330万人。成人の「5人に1人」が該当すると言われる、新たな国民病です。

腎臓病は、ある日突然なるものではありません。日々の生活習慣や、すでにお持ちの持病が、知らず知らずのうちに腎臓を痛めつけていることが多いのです。

1. 生活習慣病(高血圧・糖尿病)がある方

腎臓は「血管の塊」です。そのため、血管にダメージを与える病気は、すべて腎臓病のリスクになります。

■糖尿病の方

現在、透析が必要になる原因の第1位は「糖尿病」です。高い血糖値は、腎臓のフィルター(血管)を傷つけ、目詰まりを起こさせます。

■高血圧の方

高血圧は、腎臓にとって大敵です。血圧が高いと腎臓に圧力がかかり、血管が硬くなります(動脈硬化)。さらに、「腎臓が悪くなると血圧が上がり、それがさらに腎臓を悪くする」という負のスパイラルに陥りやすいため、厳重な管理が必要です。

■脂質異常症(コレステロール・中性脂肪が高い)の方

血管の中に脂(プラーク)がたまると、腎臓への血流が悪くなり、機能低下を招きます。

2. 肥満・メタボリックシンドロームの方

体重が増えると、体全体に血液を送るために、腎臓はフル稼働しなければなりません。この「働きすぎ」の状態が続くと、腎臓は疲弊してしまいます。

■BMI 25以上の方は要注意

特に、お腹周りに脂肪がつく「内臓脂肪型肥満」の方は、腎臓病のリスクが高くなると言われています。

3. 喫煙習慣・ご家族に腎臓病の方がいる

病気や体型以外にも、腎臓病になりやすい要因があります。

■タバコを吸っている

タバコは血管を収縮させ、腎臓への血流を悪くします。腎臓病の進行スピードを早める大きな要因の一つです。

■ご家族に腎臓病の方がいる

遺伝的な要因も少なからず影響します。ご両親やご兄弟に腎臓病の方がいる場合は、自覚症状がなくても定期的に検査を受けることをお勧めします。

4. 健康診断で「過去に異常」があった方

これが最も重要なサインです。過去の健診結果を見直してみてください。
一度でも以下の指摘を受けたことはありませんか?

  • 尿たんぱく: プラス(+)やプラスマイナス(±)
  • 尿潜血: 陽性(+)
  • eGFR(腎機能の数値): 60未満
  • 血圧: 高め(130/80以上など)

「あの時は疲れていたから」「再検査に行かなかったけど、今は元気だから」と放置している間に、水面下で病気が進行している可能性があります。

リスクに当てはまる方は、早めの受診を

慢性腎臓病は「沈黙の臓器」の病気です。症状が出てからでは、治療が難しくなることが多々あります。

しかし、早期に見つけて適切なケア(生活習慣を調整すること)を行えば、腎臓を守り、透析を避けることは十分に可能です。

当院のサポート体制

当院では、腎臓専門医(院長)管理栄養士がチームとなり、あなたのリスクに合わせた「続けられる予防・治療プラン」をご提案します。

「もしかして?」と思った今が、腎臓を守るスタートラインです。お気軽にご相談ください。

記事執筆者

きむら内科小児科クリニック

院長 木村仁志

資格
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本腎臓学会腎臓専門医
  • 日本透析医学会透析専門医
  • なごや認知症安心安全プロジェクトもの忘れ相談医(登録かかりつけ医)
  • 日本ACLS協会 BLSヘルスケアプロバイダーコース修了(平成27年7月)
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了(平成27年9月)
  • こどものみかた小児T&Aコース修了(平成27年10月)
  • かかりつけ医認知症対応力向上研修終了(平成28年11月)
  • かかりつけ医等心の健康対応力向上研修終了(平成28年11月)
所属学会
  • 日本内科学会
  • 日本腎臓学会
  • 日本透析医学会
  • 日本プライマリケア連合学会
  • 日本抗加齢医学会