「会社の健診で尿の異常が出たけれど、痛みがないから放置している」。
「血液検査の数値が少し悪いと言われたけれど、意味がよく分からない」。
腎臓は「沈黙の臓器」です。自覚症状が出たときには、すでに手遅れになっていることも少なくありません。しかし、適切な検査を行えば、腎臓が出している「小さなSOS」をキャッチすることができます。
当院では、以下の3つの検査を組み合わせて、腎臓の状態を総合的に診断します。
最も手軽で、かつ最も早く異常を見つけられる検査です。腎臓を「血液をろ過するザル」に例えると、尿検査はこの「ザルの網目が壊れていないか」を調べるものです。

本来、体に必要な栄養であるたんぱく質が、尿に漏れ出していないかを見ます。これが出ている場合、腎臓のフィルターが傷つき、穴が開いている可能性があります。
尿に血液が混じっていないかを見ます。腎炎、結石、あるいは腫瘍などが隠れている可能性があります。
※健康診断で「プラスマイナス(±)」や「プラス(+)」が出た方は、放置せずに必ず再検査を受けてください。
血液検査では、腎臓がどれくらい老廃物を処理できているか、その「能力(点数)」を数値化します。

これが「腎臓の点数(100点満点)」です。
年齢とともに少しずつ下がりますが、60未満になると「腎機能低下(CKD)」と診断されます。点数が下がるスピードを早めないことが治療の鍵となります。
筋肉から出る老廃物の量です。腎臓が元気なら尿として捨てられますが、機能が落ちると血液の中に残ってしまい、数値が高くなります。
尿や血液の検査は「働き(機能)」を見るものですが、超音波(エコー)検査は「腎臓の形(形態)」を画像で直接確認する検査です。
痛みや被ばくの心配が全くない安全な検査ですので、妊婦さんや高齢の方でも安心して受けていただけます。

「血液検査が良いから大丈夫」とは限りません。
例えば、腎臓の点数(eGFR)が正常でも、尿たんぱくがたくさん出ている場合は、将来的に透析になるリスクが高い「危険な状態」です。逆に、数値が悪くても、超音波で見ると腎臓の形がきれいで、治療によって維持できる場合もあります。
当院では、これら「尿・血液・超音波」の結果を、腎臓専門医が総合的に分析し、「今すぐ治療が必要か」「経過観察で良いか」を的確に判断します。
腎臓病は早期発見が命です。「要経過観察」や「要再検査」の判定が出た方は、症状がなくても一度ご相談ください。
早期に見つけることができれば、お薬や食事の調整で、腎臓を守り続けることは十分に可能です。