CONSTIPATION
便秘

便秘について

便秘とは、排便の回数または排便量の少ない状態をいいます。

排便回数には個人差があります。赤ちゃんの時期は、便の回数が減っても機嫌がよく、お腹が張らず、体重増加も順調であれば問題はありません。

便秘にならないためのポイント

水分を十分に与えるよう心がける

夏場はとくに肌から出ていく水分が多く、眠っている間にも思いのほか汗をかいています。水分をこまめにとるようにしましょう。

食事に気をつける

食物繊維は消化できないので、便の量を増やし、腸の中で水分を含んで便をやわらかくする効果があります。食物繊維の多い食品を多くとるよう心がけましょう。食物繊維が豊富な食品は、ほうれん草やにんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜、さつまいもやジャガイモなどのいも類根菜やキノコ、納豆やきな粉などの豆類、ワカメや寒天などの海藻です。ヨーグルトなどの乳酸菌や、プルーンや柑橘系の果物類もおすすめです。

運動不足に注意する

腸の機能を改善し、自然な便意をうながしていきましょう。

受診ポイント

診療時間内に受診

  • 食欲がなく、食事量(母乳やミルク含め)が減っている
  • 嘔吐がある、顔色が悪い
  • 腹痛や発熱などの症状がある
  • 1週間以上の頑固な便秘を繰り返す
  • 排便痛があるために排便を我慢してしまう
  • 排便時に出血する

おうちケアのポイント

マッサージ・綿棒

お腹をやさしくマッサージ

子どもを仰向けに寝かせ、おへそを中心に手のひら全体で時計回りに「の」の字を書くようやさしくさすります。刺激になって腸の動きが活発になります。

つんつん綿棒

綿棒の先の部分に、ワセリンやオイルなどを少しつけ滑りを良くして、綿棒の先1cmほど、綿棒の先端がちょうど隠れるくらいを赤ちゃんの肛門に入れて、そっと回転して刺激します。

お尻が浮いた状態だと不安定で危険なので、きちんとお尻を床面につけるようにしましょう。(おなかの方には尿道や膀胱などがあるので最初に肛門にまっすぐ入れたらすぐ、綿棒の先をやや背中の方に向けるように入れると無理なく綿棒が入ります。)

記事執筆者

きむら内科小児科クリニック

院長 木村仁志

資格
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本腎臓学会腎臓専門医
  • 日本透析医学会透析専門医
  • なごや認知症安心安全プロジェクトもの忘れ相談医(登録かかりつけ医)
  • 日本ACLS協会 BLSヘルスケアプロバイダーコース修了(平成27年7月)
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了(平成27年9月)
  • こどものみかた小児T&Aコース修了(平成27年10月)
  • かかりつけ医認知症対応力向上研修終了(平成28年11月)
  • かかりつけ医等心の健康対応力向上研修終了(平成28年11月)
所属学会
  • 日本内科学会
  • 日本腎臓学会
  • 日本透析医学会
  • 日本プライマリケア連合学会
  • 日本抗加齢医学会