お子様の病気について

異物誤飲

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異物誤飲の症状

  • 気道異物の場合、何かを飲み込んだあとに突然咳が始まったり、声のかすれや喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューした呼吸の音)が出ます。また、呼吸を苦しがったりする場合もあります。
  • 食道異物の場合、通過障害があると流涎(つばを飲み込めずよだれが出ている状態)、嚥下痛(飲み込む際の痛み)、嚥下障害(水分・固形物の飲み込みができない状態)、吐き気・嘔吐などの症状が出てきます。
  • 異物が大きいと胸部の不快感や痛みを訴えることがあります。
  • 言葉で訴えることのできない子どもさんでは、不機嫌に泣く、母乳やミルクを飲まなくなるなどが症状の可能性があります。
  • 胃の中に異物が進むと、症状はほとんどありません。ただし、先端が鋭利な異物では出血、腹痛などの症状が出ることもあるため、異物の特定が重要になります。
  • 体内で吸収できる異物誤飲では、タバコ、医薬品、洗剤、防虫剤、乾燥剤などがあります。成分が体に吸収されることにより、それぞれの中毒症状が出てくる可能性があります。
  • 異物誤飲の可能性があり、顔色が蒼白い、ぐったりしている、けいれん、意識がないなどの症状がある場合には、異物誤飲を疑って対応しましょう。

誤飲は防げます!


  • 子どもさんが口に入れてしまいそうな大きさのものは、立って手を伸ばしても届かない場所(1m以上高い場所)に置きましょう。
  • ピーナッツなどの豆類は、窒息の危険があります。豆類は大人がいる前で食べさせるようにしましょう。また、ピーナッツは豆類の中でも窒息の一番の原因です。3歳になるまで食べさせないようにしましょう。
  • 誤飲チェッカーで窒息・誤飲予防につとめましょう。誤飲チェッカーの中に入るものは飲み込んだり窒息する可能性があります。(試飲チェッカーがなければ、トイレットペーパーの芯などを活用するのもひとつの方法です)


誤嚥しやすい食べ物


3歳以下では奥歯が生えそろっておらず、うまくかみ砕けないことがあります。窒息や誤嚥を招きやすいため、3歳以下は食べさせない、もしくは小さく砕いて与えるようにしましょう。

丸くつるつるした食品
​・ピーナッツ
・枝豆
・キャンディーなど

かみ砕きにくい食べ物
・グミ
・こんにゃくゼリー
・餅
・団子など



誤飲ランキング
1位 くすり
2位 タバコ(灰皿にたまっている液も含む)
3位 プラスチック製品
※平成25年度 厚生労働省「家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」より

ここ数年で「家族の薬」割合が増え、2014年に初めて長年1位だったタバコを抜いてトップに。最も多い年齢層は生後6~11か月、ついで12~17か月、18~23か月と続く。誤飲は家族が子どもに注意を払っていても発生します。子どものいる家庭では彼らの目につくところや手の届く範囲には、口に入る大きさのものは置かないようにしましょう。



必ず飲み込んだ物、あるいは飲み込んだ物と同じものを病院へ持参しましょう。



くすり


家族が内服している ・血圧を下げる薬 ・不整脈をおさえる薬 ・血糖を下げる薬 ・眠剤などを誤飲した場合

吐かせてから実物の薬と薬手帳を持参し、急いで病院を受診しましょう。

吸水性樹脂

水で膨らむビーズ・紙おむつ・生理用品などの衛生用品・着色した観賞用のインテリア用品・芳香剤・消臭剤

水などの液体を含むと膨張します。吸水性樹脂を誤飲した場合、胃や腸などで膨張してとどまり、腸閉そくを引き起こし、持続する嘔吐・腹部膨満・腹痛などの症状が出ます。吸水性樹脂の製品はレントゲン検査ではほぼ写らないため、保管には十分注意しましょう。

電池

ボタン電池
胃~腸にまで達している場合、自然排出することが期待できますが、2時間程度で組織にダメージを与えますので、レントゲン検査で位置の確認が必要になります。そのため、症状がなくても急いで病院を受診しましょう。

磁石

強力な磁石を複数個

無症状であっても急いで病院を受診しましょう。

困ったときは『中毒110番』情報提供料:無料

受診ポイント

こんな場合は、救急車を呼んでください。

何かを口の中に入れた直後に、

  • 苦しそうな呼吸をしている
  • 窒息、顔色が蒼白い
  • けいれん
  • ぐったりして、呼びかけてもぼんやりしている
  • 灯油・ガソリン・ベンジン・除光液・農薬・殺虫剤・ネズミ駆除剤を飲んだ場合

すぐに受診

何かを口の中に入れた直後に、

突然の咳き込み、咳の出現
がかすれている
喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューした呼吸の音)
吐く、下痢、腰痛などの症状が出た場合

診療時間内に受診

インク、クレヨン、絵の具、粘土、化粧品(口紅、ファンデーション)、せっけん、シリカゲル(乾燥剤)などは、誤飲をしてもあまり心配ないとされていますが、できるだけ吐かせて取り除きましょう。

おうちケアのポイント

誤飲した物で対応が違います


飲みこんだものを吐かせる方法


子どもの頭をやや下げ、喉の奥に指を入れ、舌を押し下げるようにしましょう。


気道にものが詰まった時の対応方法


子どもさんを大人の太ももの上でうつぶせに乗せて、片方の手で顔を支え、頭を胸よりやや低くした状態で、もう片方の手の付け根で、背中の真ん中を何度も連続して強くたたきます。


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