お子様の検尿異常について

血尿と蛋白尿が両方とも出ているとき

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血尿と蛋白尿が両方とも出ているとき

蛋白尿と血尿の両方がある場合、最終的に60%以上が慢性の腎炎(糸球体腎炎)であると報告されています。腎炎は将来的に腎臓の働きが悪くなる場合がありますが、早期発見し早期に治療することで腎臓の働きが悪くなるのを防ぐことができます。そのため、蛋白尿・血尿が続く場合は専門施設での精密検査(腎生検など)が必要です。

 小児でも成人でも慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)のうち最も頻度が高いのはIgA腎症で、わが国ではその70%が学校検尿で無症状のうちに発見されています。蛋白尿と血尿の両方を検診などで指摘された場合はきちんと通院することが大切です。間隔については最初の3か月は1か月ごと、その後は2-3か月ごとに定期的にチェックすることをおすすめします。

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文責

腎臓専門医
総合内科専門医                            木村 仁志


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