おたふくかぜは、ムンプスウイルスによって引き起こされる感染症で、耳の前にある耳下腺や、あごの下にある顎下腺が腫れ、痛みや発熱を伴います。子どもに多く見られる病気ですが、まれに重い合併症を引き起こすことがあるため、注意が必要です。
おたふくかぜにかかると、まれに難聴を引き起こすことがあります。
一時的な難聴も含めると、数%以上の頻度とされ、日本では約1,000人に1人の割合で難聴になるという調査結果もあります。
多くは片耳だけの難聴(片側性難聴)で、症状が出ない「不顕性感染」の人でも難聴になることがあります。
一度発症すると回復が極めて困難であるため、予防が非常に重要です。
脳や脊髄を包む膜に炎症が起こる病気ですが、一般的には経過は良好です。
ただし、重症化した場合は、まれに後遺症や死亡につながることもあります。
思春期以降の年長児や大人でよく見られます。
強い痛みを伴うこともありますが、不妊症になることはほとんどありません。
おたふくかぜウイルスに感染しても症状が出ない人が約20%いるとされています。
このような人でも、合併症が起こる可能性があります。
おたふくかぜの予防には、ワクチン接種が非常に有効です。
発症や重症化のリスクを抑えることができ、特に難聴のような回復が難しい合併症を防ぐために、接種は大きな意味を持ちます。
大切なお子さまの健康と未来を守るためにも、早めのワクチン接種をご検討ください。