予防接種について

肺炎球菌ワクチン 〈不活化ワクチン〉

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接種時期

・生後2か月以上5歳未満が接種対象です。
・標準として2か月齢以上7か月齢未満で接種を開始します。病気にかかる前に予防するために、乳児早期からの接種が大切です。
・接種を忘れた場合、接種対象月齢範囲内であれば、気づいた時点での接種が勧められます。



接種開始月齢と接種回数

①接種開始時期が2か月齢以上7か月齢未満

 初回免疫は4週以上の間隔で3回接種。3回目の接種から60日間以上の間隔をあけて1回の追加接種(12〜15か月齢が望ましい)。すなわち、計4回を接種。

②接種開始時期が7か月齢以上12か月齢未満

 初回免疫は4週以上の間隔で2回接種。2回目の接種から60日間以上の間隔をあけて1回の追加接種(12か月齢以降)。すなわち、計3回を接種。

③接種開始時期が12か月齢以上24か月齢未満

 60日間以上の間隔で、計2回接種。

④接種開始時期が24か月齢以上5歳未満

1回のみ接種。

もし接種せずに発症したら・・・

・髄膜炎など肺炎球菌による侵襲性感染症にかかるリスクがあります。
・ワクチンが導入されていない状況では、5歳未満小児の細菌性髄膜炎の起因菌として、肺炎球菌はHibに次いで第2位で、患者の約15~20%を占めていました。
・その他、髄膜炎、菌血症、関節炎、骨髄炎、腹膜炎、肺炎などの病気が肺炎球菌感染により発症する可能性があります。

※肺炎球菌による髄膜炎など、一度肺炎球菌に罹患したことがあるお子さんでも、肺炎球菌ワクチン接種は推奨されます。その理由は、特に年少児では一度感染しても免疫獲得が不十分であり、再感染の可能性もあるからです。



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