接種時期
・1歳以上、3歳未満で2回の接種を行います。
・1回目の接種から3か月以上の間隔をあけて2回目の接種を行います。
・標準的には6〜12か月の間隔です。
・2014年10月から定期接種となりました。

もし接種せずに発症したら・・・
・水痘は、一般には”みずぼうそう”ともよばれ、特徴的な皮疹が出現します。
・紅斑から始まり(赤くなる)、丘疹(ブツブツがでる)、水泡(水ぶくれ)形成へと進み、膿疱(うみ)から痂皮(かさぶた)となり治癒します。
・発熱を伴う場合もあります。
・不顕性感染(感染しても症状がでないで経過すること)はほとんどありません。
・合併症として、皮膚の細菌二次感染が時に起こります。
・黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌が主な起因菌です。
・急速に症状が進行・悪化する劇症型溶連菌感染症を合併することがまれにあり、この場合予後不良です。
・中枢神経合併症として、髄膜脳炎や小脳失調があります。

【注意】このような方は特に注意が必要です!
・白血病、悪性腫瘍患者の方
・臓器移植後の方
・ステロイド薬や免疫抑制薬の治療中の方
・HIV陽性者、AIDS患者の方
・放射線治療を受けている方
・先天性免疫不全症の方
・著明な栄養障害の方
・妊婦(とくに妊娠末期28週0日以降の方)
・生後5〜10日目の新生児に発症
上記の方は、基礎疾患や治療薬の影響により免疫低下状態にある可能性があり、
水痘に感染すると重症化する可能性が高いことが知られています。
ひとくちメモ
・妊娠20週以前の妊婦が水痘に罹患すると、数%の頻度で胎児に先天性水痘症候群(congenital varicella syndrome:CVS)を発症するリスクがあります。
・接種後は90%以上で抗体陽性になります。ただし、接種済みの方の罹患も認められます。
・ワクチン接種後罹患の場合は、水痘を発症しても軽症となる場合が多く、発疹数が少ない、水泡を形成しない、発熱を伴わない、短時間で治癒するなどがみられます。
・水痘に免疫のない方が、水痘あるいは帯状疱疹患者と接触した場合、72時間以内に水痘ワクチンを緊急接種すれば、発症の阻止あるいは軽症化が期待できます。
・すなわち、感染源に暴露した後の予防手段として、ワクチンを用いる場合があります。