血液量が多くなることや動脈硬化によって血管が細く硬くなることで、血圧は上がります。
高血圧を引き起こす要因には、次のようなものがあります。
塩分の摂りすぎは高血圧を招いて血管や心臓の負担を増大させます。その結果、動脈硬化や心肥大につながり、脳卒中・認知症・心筋梗塞・心不全・腎不全などの発症要因となります。
加齢に伴い、血管壁は弾力性を失って硬くなるため、内腔が狭くなったり部分的に広がったりしやすくなります。
高血圧の発症には家族性要因が60%あると報告されています *4 。これは遺伝的要因だけでなく、濃い味付けを好む、偏食・過食による肥満が多い、運動不足など家族で同じような生活環境であることが関与していると考えられています。
*4 (参考)一般向け高血圧治療ガイドライン2019解説冊子|日本高血圧学会ほか
過食によって、過剰な塩分摂取やインスリン分泌が行われます。近年、肝臓に脂肪が溜まった時に生じる神経信号が血圧上昇に関わっていることが判明しています *5 。肥満の方はそうでない方に比べて、高血圧リスクが約2倍高いと報告されています *6 。
*5 「肥満になると血圧が上がるメカニズムを解明」東北大学プレスリリース2011年
精神的・肉体的ストレスを感じ続けると、交感神経機能が必要以上に活発になります。それに伴い、心拍数が増加して、末梢の血管を収縮させる働きがあるため、血圧が上昇します。
ほかにも、次のような因子も血圧の上昇に影響を及ぼします。