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脂質異常症の定義・診断

日本動脈硬化学会では、脂質異常を4つのタイプに分け、空腹時の採血データが以下のいずれかの場合を「脂質異常症」と定義しています。

高LDLコレステロール血症

LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が多く、140mg/dl以上

低HDLコレステロール血症

HDLコレステロール(善玉コレステロール)が少なく、40mg/dl未満

高トリグリセライド(中性脂肪)血症

中性脂肪(トリグリセライド)が多く、150mg/dl以上

高non-HDLコレステロール血症

non-HDLコレステロールが多く、170mgdL以上
※non-HDLコレステロール=「総コレステロール」-「HDLコレステロール」
リポ蛋白(たんぱく)などLDLコレステロール以外にも動脈硬化を促進する成分があることから、動脈硬化リスクを総合的に評価する指標として、「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017」から脂質異常症の診断基準に追加されました。

(参考)動脈硬化性疾患 予防ガイドライン2017年版 要約|日本内科学会雑誌第1078巻1号

(図)脂質異常症の診断基準

記事執筆者

きむら内科小児科クリニック

院長 木村仁志

資格
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本腎臓学会腎臓専門医
  • 日本透析医学会透析専門医
  • なごや認知症安心安全プロジェクトもの忘れ相談医(登録かかりつけ医)
  • 日本ACLS協会 BLSヘルスケアプロバイダーコース修了(平成27年7月)
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了(平成27年9月)
  • こどものみかた小児T&Aコース修了(平成27年10月)
  • かかりつけ医認知症対応力向上研修終了(平成28年11月)
  • かかりつけ医等心の健康対応力向上研修終了(平成28年11月)
所属学会
  • 日本内科学会
  • 日本腎臓学会
  • 日本透析医学会
  • 日本プライマリケア連合学会
  • 日本抗加齢医学会