高血圧とは
血液が血管の壁を押す力のことを「血圧」と呼びます。日本高血圧学会では、収縮期血圧
(上の血圧)140mmHg以上または拡張期血圧(下の血圧)90mmHg以上を「高血圧」と定義
しています。
「NIPPON DATA 2010」の調査 (*1 )によると、日本の高血圧有病者数は約4,300万人にも上ると
推計されており、男女比をみると女性が多く、女性の通院理由の第一位です。
(*1)(参考)本邦の高血圧有病者推計数 (性・年齢階級別) |NIPPON DATA2010および2010年国勢調査人口よ
り推計
「高血圧」であっても、基本的に自覚症状はありません。しかし、高血圧は動脈硬化の原
因となり、動脈硬化が進行することで脳梗塞(のうこうそく)や心筋梗塞(しんきんこう
そく)、狭心症(きょうしんしょう)、腎臓病など命にかかわる危険な合併症を招く恐れ
があるため、「早期発見・早期治療」が重要となる病気です。
高血圧は遺伝素因や乱れた食生活・過度な飲酒・運動不足・ストレスなどの生活習慣が主
な発症要因となりますが、腎臓や内分泌の病気が原因となり引き起こされることもありま
す。
食事療法・運動療法など「生活習慣の改善」を治療の基本として、合併症の発症リスクが
高い場合など必要に応じて「薬物治療」を併用します。
健康診断で高血圧を指摘された方、ご自身の血圧が気になり始めた方、ご家族に高血圧の
方がいて心配な方など、お気軽に当院までご相談ください。
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高血圧の基礎知識

(図) 血圧イメージ
(図) 血圧イメージ
血圧とは?
血圧とは、血液が血管を流れるときに血管の壁にかかる圧力のことです。
血液を全身に送るため、常に心臓は収縮と弛緩(しかん:ゆるむこと)を繰り返していま
す。
血圧のことを「上の血圧・下の血圧」と呼ぶことがありますが、上の血圧とは心臓が収縮
して血液を全身に送り出したときの「収縮期血圧(最高血圧)」のことで、下の血圧とは
心臓が弛緩している時の「拡張期血圧(最低血圧)」を意味しています。

左:収縮期血圧(最高血圧) 右:拡張期血圧(最低血圧)(図) 心臓の収縮・拡張について
左:収縮期血圧(最高血圧) 右:拡張期血圧(最低血圧)(図) 心臓の収縮・拡張について
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高血圧の定義・診断基準
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文責
腎臓専門医
総合内科専門医 木村 仁志