一度は受診をおすすめします。
前述した通り、「脂質異常症」自体に症状はありません。だからこそ、症状が出てきた時には、病状が相当進行している可能性があります。また、自覚症状が出てきた段階からの治療では、できる治療が限られてしまうこともあります。
少しでも早くみなさんに「早期発見・早期治療の重要性」を気づいていただき、早い段階から予防に取り組んでいただきたいです。
私たちはそのお手伝いをしたいと思っていますので、お気軽にご来院ください。
脂質異常症は、血液中のコレステロールや中性脂肪のバランスが崩れ、動脈硬化を引き起こす病気です。心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めるため、自覚症状がなくても早期発見・治療が重要です。
脂質異常症の発症には、生活習慣の乱れが大きく関与しています。
脂質異常症は、原因によって「原発性脂質異常症」(遺伝的要因)と「続発性脂質異常症」(生活習慣・基礎疾患の影響)に分けられます。
また、以下の3つのタイプに分類されます。
✔ 高コレステロール血症(LDLコレステロールが高い)
✔ 高中性脂肪血症(中性脂肪が高い)
✔ 低HDLコレステロール血症(HDLコレステロールが低い)
脂質異常症は自覚症状がほとんどありませんが、放置すると動脈硬化が進行し、次のような疾患のリスクが高まります。
✔ 狭心症・心筋梗塞(胸の締め付け感、強い痛み)
✔ 脳梗塞・脳出血(顔のゆがみ、片側の手足のしびれ、言葉が出にくい)
✔ 動脈硬化の進行による全身の血流障害
特に、以下のような症状がある場合は注意が必要です。
☑ 食後の強い眠気
☑ 胸の違和感や圧迫感(狭心症の可能性)
☑ 少し歩くと足が痛くなるが、休むと治る(間欠性跛行)
☑ 耳たぶに深いシワができる(動脈硬化のサインとされる)
気になる症状がある場合は、専門医にご相談ください。
✔ 食生活の見直し
✔ 適度な運動を習慣にする
✔ ストレスを溜めない・睡眠をしっかり取る
✔ 禁煙・節酒を心がける
飲酒の習慣がある方は、量と頻度に注意し、週に2回ほど休肝日を設けることをおすすめします。
健康診断で脂質異常症を指摘された方、動脈硬化が心配な方は、早めの対策が重要です。脂質異常症は自覚症状がないまま進行し、気づかないうちに心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高める可能性があります。
生活習慣の改善や適切な治療により、進行を防ぐことができます。特に、管理栄養士の指導のもとで食事改善を行うことで、より効果的な予防・治療が可能です。気になる症状がある場合は、専門医や管理栄養士にご相談ください。当院では管理栄養士が在籍しております。あなたに合った食生活プランをご提案可能ですのでお気軽にご相談ください。
脂質異常症 よくあるご質問
一度は受診をおすすめします。
前述した通り、「脂質異常症」自体に症状はありません。だからこそ、症状が出てきた時には、病状が相当進行している可能性があります。また、自覚症状が出てきた段階からの治療では、できる治療が限られてしまうこともあります。
少しでも早くみなさんに「早期発見・早期治療の重要性」を気づいていただき、早い段階から予防に取り組んでいただきたいです。
私たちはそのお手伝いをしたいと思っていますので、お気軽にご来院ください。
次のことを意識して、日常生活を見直してみましょう。
ただし、次のような持病がある場合には、運動を控えましょう。
重篤な心疾患(急性冠症候群、重症心不全、重度の大動脈弁疾患)、急性心膜・心筋炎、重症不整脈、コントロールの極端に悪い糖尿(空腹時血糖250mg/dl以上または尿中ケトン体中等度以上陽性)や高血圧、眼底出血を合併した糖尿病性増殖性網膜症、尿毒症または透析療法導入直前の高度な腎不全、急性感染症、高度の糖尿病性自律神経障害、糖尿病性壊疽など
脂質異常症の食事療法としては、摂取する合計のエネルギー量、脂質、炭水化物、コレステロール、アルコールなどを制限します。
・摂取エネルギーの計算方法
適正エネルギー摂取量=標準体重×25~30kcal
標準体重=身長(m)×身長(m)×22
飽和脂肪酸(動物性脂肪)を少なくし、植物性、魚肉性脂肪の良質の油を選びます。ショートニングやマーガリンなどトランス脂肪酸はLDLコレステロールを増やすので、摂取を控えます。
「炭水化物の量は摂取する合計のエネルギー量の50%程度にしましょう」ということが日本栄養士会から言われています。また、単糖類は体内への吸収のスピードが速く余分な糖質は中性脂肪へ変わります。菓子やジュースなどの単糖類はなるべく控え、果物は1日80~100kcal以内とし、砂糖などは調味料のみの使用にしましょう。
・ご飯茶碗普通盛り1杯 150g=約250kcal
果物:りんご:半分、バナナ:1本、みかん:2個、柿:1個、ぶどう:1/3房、いちご:10粒、もも:1個(全て80kcal)
コレステロール量を現状より減らす必要があります。コレステロールが多く含まれるのは、 鶏レバー、たらこ、マヨネーズ、卵・バターなどを使った料理や、菓子類などです。
アルコールは、肝臓で中性脂肪の合成を促進し、少量でも中性脂肪を上昇させます。また、アルコールは食欲増進作用があり、飲酒時におつまみやその後のご飯の食べ過ぎの原因にもなります。また、肝臓に溜まった中性脂肪は脂肪肝の原因にもなります。