現在、日本では推計で国民の1/3の約4,300万人が「高血圧」であると報告されており、そのうちの約57%の方が治療を行っているとされています。昔に比べ、治療薬など進歩してきてはいますが、それでも治療を受けている方の半数しか、高血圧基準値以下の140/90mmHg未満にコントロールされていない状況です。
こうした状況から、高血圧診療ガイドラインが2019年に改訂され、これまでよりも厳しい基準となっています。
血圧が高くなると、血管はダメージを受けます。
高血圧状態が長く続けば、動脈硬化が進行して脳卒中・心筋梗塞・腎不全などの合併症を引き起こします。高血圧が怖いところは、高血圧になっても自覚症状がない「サイレントキラー(静かなる殺人者)」であるところです。命に関わるような合併症を発症して初めて症状が現れるのです。さらに、病気に気づいて血圧を下げたとしても、一度なった動脈硬化は治りません。
だからこそ、高血圧は検診等で指摘された時が「治療を始める時」なのです。
症状が出ていない、検診で指摘された段階から血圧を下げる取り組みを始めましょう。この早期段階では、食生活の見直しなど生活習慣を改めることで降圧効果が期待できます。
この日々のちょっとした注意を長く続けることで、20年後30年後に高血圧や高血圧による合併症の発病に大きな差となってくるのです。
当院では、まず食事療法や運動療法による生活習慣の改善など根本的な原因の改善に努めます。その上で血圧コントロールが難しい場合には薬物治療の提案を行い、患者さんと相談しながら治療方法を決定していきます。
血圧に関するご心配事がありましたら、お気軽にご来院ください。